『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 対話について 5

<<   作成日時 : 2007/02/01 21:11   >>

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先日、ある養成校の1年生の見学実習が終わりました。

今年は、今までとは違うやりかたで
「対話」をポイントとしてスケジュールを組み立ててみました。

まず、実習目的とスケジュールの説明
「意図的に利用者の方と対する体験」だと言いました。

初日の午前中は「まず利用者の方とコミュニケーションとってみて」という自由行動
午後はOT場面の見学、夕方にフィードバック
2日目は終日OT場面の見学と部分的参加とフィードバック
3日目の午前中は「コミュニケーション」という名の自由行動
午後はOT場面の見学と部分的参加、フィードバック
フィードバックは段階的に行ないました。
体験→方向の修正→具体的な方法の提示→体験→具体的な方法の提示

実習終了後に学生に感想を聞くと
「今までコミュニケーションというと、何か楽しい話をしようとしてた。」
「とんでもない勘違いをしていた。理解の過程ということがよくわかった。」
「人と話をするのに苦手意識を持っていたけど、話を聞くことの大切さがわかった。」
「どんなふうに話を聞いていけばいいのかわかった」
そう言ってくれたので、うれしかったです。

コミュニケーションは大切。
なぜ、大切かというと
利用者利益のためにサービスを提供するためには
相手の理解が大切。
だから、相手を理解するためにコミュニケーションをとるのだと。
そのためにも聞き上手をめざそうと。
そして、利用者利益のために知識と技術を提供しようと。
知識と技術に相手をあてはめるのではないと。

これらのことがどこまで深く理解してもらえたかはわからないけれど
少なくとも
相手の声に耳を傾けようとする、第一歩を踏み出してもらえたと感じました。

たった3日間の見学実習だけど
こんなやり方もあります。
来年、どんなやりかたをするかは今の私にはわかりません。
また、修正をしているかもしれません(苦笑)

でも、少なくとも
「どうせ1年だし」とか
「どうせ見学だし」ということではなくて
1年生だからこそ
彼らの将来のために必要なことを「体験学習」できる機会ともなりうる
1年生だからこそ
知識や技能ではなく、情意の領域に対して
(近年、情意領域で課題を抱える学生も多いと聞きます)
積極的に組み立てられた実習の可能性を
養成校も実習指導者も考え直すと
新たな発見があるのではないでしょうか。

そして、その努力は
私たちバイザーにとっても
「対話」ということについて学び直し、
思考を深める機会を提供してくれるように感じています。

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
お久しぶりです。最近更新されていないのでどうしたのかと心配してしまいました。

>今までコミュニケーションというと、何か楽しい話をしようとしてた

そうなんです。コミュニケーションを取ろうとなると、みんなたくさんしゃべろうとする。無理に話題を見つけてたくさんしゃべらそうとする。

でも、普通の生活の中で、人はそんなにしゃべりますか?しゃべらなくてはいけないんですか?って思うことが、多々あります。特にケアプラン会議で。

一年中しゃべってるのはうちの奥さんじゃい!(笑)

まあ冗談はさておき、そういう自分も実習中、よくしゃべりました。何とかして面白い話をしなければって。沈黙が怖いんですね。
そしたらバイザーに「お前のしゃべりは、髪を切ってるとき、眠いのに話しかけてくる床屋のお兄さんだ」って言われました。すごくピンときて、妙に納得したのを覚えています。

その時、「聞く」「沈黙を恐れない」「相手を見る」ということを学んだんだと思います。

教育って大切です。バイザーとの出会いも大切です。僕もいつか、そんなアドバイスのできるセラピストになりたいなぁ・・・
じゃっきー
2007/02/02 16:11
じゃっきーさん、お久しぶりです!
あれだけ更新しまくってた人間があのペースでは
どうしたんだろう?って思いますよね。
すみません。ご心配おかけしました!

>教育って大切です。
そうですよね。本当にそう思います。
自分は運が良かったんだな…とも思います。
全員が全員、尊敬できるバイザーばかりではありませんでしたが(苦笑)、ネチネチといじめられるようなことだけはありませんでした。

それにつけても思うのは
バリデーションワーカーコースの設定のしかたです。
「技術系」の研修としてのあり方を学び、考え直す機会にもなったのですが、そのあたりのことは改めてまとめてみるつもりです。

speranza
2007/02/02 21:48
こんにんちは。はじめてお邪魔させていただきます。いつもよっしーさんのブログを読み、いろいろ考えさせられています。私は老健に勤めるOT3年目の若輩者です。このあいだ初めて評価実習生を持ちました。評価以前に利用者さんとコミュニケーションがとれず悩みました。実習生の学校の先生にも相談し、私の指導力ではどうしようもできず、ここでは一応oKをだしましたが最終的には学校判断ということにしました。評価実習なので見学実習とは違うとは思いますが、ヨッシーさんの実習方法大変参考になりました。どんなに知識があっても対話できないOTなんてOTじゃない、と思ってます。その実習生は利用者さんと話すの苦手、集団の前でなにか行うの苦手、とはっきりいいきられどうしよ〜状態でした。しかし私の指導力不足はいなめない。
 今後もヨッシーさんのブログをみながら喚起されたいと思います。若輩者の私は、まだまだ気がつかないことが多く、反省の日々ですが、少しでも利用者さんがその人らしく暮らしていくお手伝いをしていきたいと思います
よーぴん
2007/02/11 05:48
よーぴんさん、
ずっと前からいつも読んでくださってありがとうございます。
こんなに真摯なコメントを書き込むのも勇気がいることだと思います。よーぴんさんの真摯な気持ちが伝わってきて、私にとってもとても励みになります。
ありがとうございます。

もしも、よーぴんさんが実習指導について悩んでいらっしゃるなら、絶対オススメしたいものがあります。
それは、「臨床実習指導者のための教育ワークショップ」
http://yoshiemon.at.webry.info/200605/article_29.html
諸般の事情で参加をためらうこともあるかもしれませんが、もしも今年ダメでもいつかぜひ参加されることをおすすめします。
きっと多くのことを得られると思います。
speranza(よっしー改め)
2007/02/11 09:48
返信ありがとうございます。さらにお返事遅くなりすみません。お勧め講座を教えてくださりありがとうございます。参加も検討していきたいと思います。speranzaさんのようにいろいろな視点を持ち利用者の方に接していくことができるようなOTとなれるよう日々いろんなアンテナをたてていきたいと思います。今後も楽しみにブログ拝見させていただきます
よーぴん
2007/02/16 04:31

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