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zoom RSS 「援助」と「意思表明」の言葉の違いについて その4

<<   作成日時 : 2007/08/13 21:22   >>

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ここでまた前の記事とは違う視点で考えてみます。

「着替えましょう」
「靴を履きましょう」
「歩きましょう」
これらの身の回り動作…その人の「身体」に直結する状態にとって
自然な言葉は、援助…その人が主体となった声かけになっています。

でも
「車いすを押します」
「ブレーキをかけます」
これらのその人の「身体」に関係はあるけど直結していない状態にとって
自然な言葉は、意思表明…こちらが主体となった声かけになっています。

え?と思った方は上記の文章を
「援助→意思表明」「意思表明→援助」と表現を変えてみてください。

着替えさせます
靴を履かせます
歩かせます

車いすが動きます
ブレーキがかかります

ちょっと不自然な違和感を感じるのではないでしょうか。
そのぐらい私たちの「肉体感覚」として
これらの言葉の使い方は染み付いているという「現実」を直視することによって
新たな気づきも生まれてくるのではないでしょうか。

たとえば
「身体」に直結するような言葉
…つまり身の回り動作、ADLは利用者が主語になる表現が自然
ということは「介助」は利用者が「する」ことを援助する…ことそのもの。
私たちが無意識に無自覚に使っている言葉に
本質が内包されている…。

そして
「身体」に直結しない言葉
そのような「状態にいる」利用者の援助を考えると
「状況の説明」…状況理解の援助という表現になる。

さらに
この状況理解の援助…という「表現」が自然に感じられない
という「こと」が示すものとして
相手が環境に働きかけようとしている、ある「状態を援助する」
ということが私たちの概念に乏しい。という可能性があると思います。

これが日本語に特有の傾向なのか
どの国の言葉もそうなのかは私にはわかりませんが…。

言葉にはその人の思考回路…脳のはたらきがあらわれる。
脳のはたらきを変えるために言葉を意識して使うこともできる。

私たちが私たち自身の「使う言葉」に鋭敏になることによって
私たち自身が得られることが多く
そのことによって利用者理解が深まり
利用者利益となる対応に近づいていくことができる…かな?
と考えています。





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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんわ そーーなんです!! 突然すみません。介護現場の常識は世間の非常識とおっしゃていた方がおいででしたが、まさにそーーなんです。身近によく聞いてしまいます。
散歩つてって。服薬させた?誘導して。。。よっしーさんの視点とは違ったかもしれませんが。これってみんな主語が介護者なんですね・・
最近の口癖です。「主体はどなた?」
こういう言葉を使っていてパーソンセンタードなんてありえない!!

2007/08/14 00:49
愛さん、こんばんは!
「そーーなんです」という言葉に愛さんの気持ちがこもりまくってるように感じました。

>介護現場の常識は世間の非常識
確かに…。
以前私が気になっていたのは朝の申し送りの時の
「問題ありませんでした」という言葉。
「問題」ってどういうこと?誰にとっての?
私たちのしごとは「問題をおこす人」の「矯正」なんかじゃないでしょう?!
「お変わりありませんでした」じゃないの?と思い、当時の介護主任さんと協力して一掃した言葉です。
が…時々復活してます…。
>こういう言葉を使っていてパーソンセンタードなんてありえない!!
ほんと、その通りですよね!!
spersnza
2007/08/14 20:53

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