『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 脳卒中による片麻痺をもつ方のROM訓練から考える その5

<<   作成日時 : 2007/11/06 23:31   >>

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その4の補足説明です。

基本的に私のスタンスは侵襲性のより少ない方法をとりたい…ということなんです。
それは1人の人間としてのごく当たり前の感情的な理由からでもあり
専門家といわれる職種(苦笑)としての論理的な理由からでもあります。

私がここでとりあげている対象者は整形疾患をもつ方ではなくて、
脳の障がいに起因する回路の機能不全をもつ方に対して
代替の新しい回路をつくりあげる
その過程への援助が仕事…と考えています。

この前提をおさえておいていただいたうえで
話の続きを読んでいただけたら、ありがたい…と思うのです。
なんでこんなにしつこく言うかというと
脳卒中=脳の既存の回路の機能不全
ということは知っていても
リハ=代替回路の形成という概念の意識化とその活用が足りないから
「オレが歩かせてやった」「私が治してやった」
と一部の療法士が言ってしまうのではないかと考えているからなのです。

もうひとつ、おことわりを…。
ここに書いてあることを読んだんだけど、いまひとつよくわからない
…という方は、直接利用者さんに試すのは控えてください。
誰か知っている療法士にこんなことを読んだんだけどどうだろう?と聞いてみるくらいが良いと思います。
私は根拠のないことを書いているつもりはありませんが
安全責任については当方一切関与いたしません。
対象者の方の安全確保はくれぐれも実行する方の判断と責任においておこなってください。

すみません。
前置きが長くなりました。

実際のリラクゼーションのやりかたですが
ここでは、筋肉が硬くなっている方を想定しています。
筋肉がダランとなってしまっている方には決しておこなわないでください。
当然のことながら、その区別のつかない場合にも決しておこなわないでください。

相手の麻痺側に座っておこないます。
というのも、筋緊張は重力の影響をものすごく受けるので
(このことは最近痛感しているのですが)
なるべく高い位置でおこなうほうが普段の動きにつながりやすいのです。
つまり、あおむけで過緊張を緩和できても座ったとたんにギュッと硬くなってしまう
…というようなことも多々あるからです。

歩いている方でも体幹がものすごく硬い…という方もいらっしゃるのですが
体幹と骨盤については、また別の機会に書くことにして
今回は上肢に的をしぼって書いていきます。

まず相手の右側に位置して、上腕と前腕を支えます。
腕の重みを自分の腕で支えておくことがポイントです。
(上肢の自重と重力の影響についてはもっと配慮が必要だと考えています)

肘をもった手で肩の関節に対して円運動を加えていきます。
内側から外側に向かって回すように
ソフトにソフトに小さく小さく繰り返し動かしていきます。
(初めての人は結構大胆に動かすことが多いようです。
おさえめおさえめで、これだけ?と思うくらいで始めてください)
力が抜けたと感じたら、少し肘を伸ばしてみて
硬いようなら肩の運動、力が抜けたら肘を伸ばす
そうすると肘がだんだんと自然に伸びてきます。
肘が伸びてきたら相手の腕の重さを自分の膝か腕かでうけとめながら
指先を1本ずつもって、指のつけねにむかって円運動をおこないます。
あくまでもソフトにソフトに動かします。
動かすときのポイントは
1.動く範囲で動かしていく
2.抵抗を感じたらそのやりかたはそのときの状態には合っていないので、やりかたを変える。
3.相手の腕の重みはこちらで支える
4.動かし方は決して力ずくではなくて、やさしくやさしくそっと動かす
です。

方法が適切かそうでないかは
相手の腕に触っている自分の手の感じを通して伝わってきます。
その感じを頼りに、相手のお身体と対話しながらなさってみてください。

くれぐれも
無理矢理はなし。です。







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