『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 認知症をもつ方への周囲の人の誤解

<<   作成日時 : 2007/11/11 21:34   >>

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気持ちはわかるけど、でも違うんだよなぁ…と感じることがあります。

ご家族や学生や職員なんかでも多いのですが
認知症をもつ人に
「がんばれ、がんばれ」
「何かやらないともっとひどくなっちゃう」
と、できなくなったことを努力してやらせようとすること。

ご家族や学生や職員がはっきり認知症を認識するということは
(ここに職員まで含めるということはとても悲しいのですが、現実として。
 先日もあんぐりするような体験をしたのですが、それはまた別の機会に)
たいていの場合、認知症は既に相当進行していて
よくあるパターンが
HDS−Rでいうと20点前後の時に
「あれ?同じことばっかり言っておかしいな?」
と気がつくけれど、
とりあえずふだんの生活にはそんなに大きな支障はないから
そのままになってて
HDS−Rでいうと15点くらいになってくると
「やっぱりおかしい。なんとかしないと」
ということになり、冒頭のようにあれこれいろんなことをさせようという話が持ち上がってくることがあります。

このような経過をとおった場合の利用者さんの状態像として
HDS-Rでは、時間をおいての語想起が困難…という共通項があります。
ヒントがあっても答えられない。
答えを言われても「?」ということもあります。
つまり、新しいことがらを「覚えられない」

パターン化した生活のなかでなら暮らせていたとしても
その場での会話をユーモアをもって対応することができていたとしても
突発的なことが生じたときや
今までのやりかたを変える必要性が生じたときには
対応できなくなっているのです。

だから一般的に流布している
「病院に入院すると認知症がすすんでしまう」
「環境が変わると認知症がすすんでしまう」
「家族が亡くなると認知症がすすんでしまう」
…といったようなことが言われるんだろうなと考えています。

でも、実際は言われていることそのものが起こっているのではなくて
ご本人の能力低下はあったんだけれど
ご本人自身もご家族も職員も気がつかないだけで
避けようがない直面せざるをえない体験があって
はじめて「表面化」したんだろうな…と考えています。

対応できた段階でご本人の不安感や困難に気がつかず
既にそのような段階まですすんでしまった方に対して
「がんばれ、がんばれ」と過度の努力を要求する
…そのような現実が事実としてあります。

認知症=記憶の連続性の障がい
なのに
認知症=問題行動(周辺症状ですらない!)
としてとらえている

根本にあるのは「認知症」に対する誤解なんだろうな
誤った知識、偏見がまだまだ根強いのだろうな…そう感じています。
けれど、それだけではないだろう…そうも考えています。
そのことについては次からの記事で。













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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
じゃあ、それをどの様に周知させていこうと考えていますか?言ってるだけじゃ、何もならないのでは?具体的にどうしたいの??
日向
2008/05/20 22:10
日向さん、コメントありがとうございます。
>言ってるだけじゃ、何もならないのでは?
日向さんが何を根拠に「言ってるだけ」と判断できるのか私にはよくわかりませんが…。
私は日向さんご自身のこの記事そのものに対するご意見ご感想をお聞きしたいです。

speranza
2008/05/21 21:24

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