『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 能力発揮 リハビリの方法に関連して2

<<   作成日時 : 2008/08/02 23:07   >>

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先にあげた新人さんのトランスファーを例にとって再び考えてみます。

ある課題をする
まずはとにかくできることから始まる
どんなしごとでも課題でもそうです。

が、ここで、根本的な、しかもよくある勘違いが
指導者側が
「ここがこうでしょ」
「ここはもっとこうしなきゃ」
という表面的な「〜すべき」論にのっとって指導する…ということではないかと感じています。

それは、指導者には「〜すべき」方法論がイメージされているからです。
そのイメージに照らして
ここが足りない、ここができていない、ここが違っている
…つまり、マイナスの修正をしていることになります。
別の見方をすると、top down
…「〜すべき」方法論に合致するためにはどうしたらいいかを伝えているというやりかたです。

結果が目に見える「かたち」となってあらわれる「しごと」の場合には
…いつまでに○○を完成させる、というゴールが提示され
ゴールを達成するための方法論が検討されます。
(その過程において何が優先されるのかは種々異なるのでしょうが…)
明確なゴールを達成するために
build up …積み上げていくことの繰り返しでゴールを達成します。

でも、指導を受けてる側の新人さんは
対象者の方にとってのゴールというものを果たして意識できていたでしょうか
トランスファーというのは
単に移乗するということだけじゃないよ
その人が安全に、快適に、自立性をもって遂行することの援助なんだよ
状況によっては何が最優先になるかだって異なってくる
(だからこそいろいろな方法論…知識と技術…はたくさん知っていたほうがいいけれど
 それは対象者利益のために活用するのであって、対象者にあてはめるのとは決定的に違う)
そんなふうに教えてもらえた新人さんは幸せです。
たいていの場合には、
この人のトランスファーは、こういうところに気をつけてこうやるの
この人はこうしたらお互いラクよ
…というハウツーしか教えてもらえていないのではないでしょうか。
それは、教える側も同じだったりして…?

ここで私が感じる問題は
ゴールが曖昧なまま方法論を修正することへの疑問と
人間の動作において「〜かくあるべき」というゴールが無意識に規定されていることへの疑問です。

このことはリハの場面において一層顕著だと感じています。









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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 療法士さんとリハを受ける患者側の関係にも同じ事が言えますね。
>「ここがこうでしょ」、「ここはもっとこうしなきゃ」
などと言われても。
分かっていても身体が動かないのですから。
マサおじさん
2008/08/04 10:20
>分かっていても身体が動かない

その体験だけでさえ悔しい思いをされてるのに…
「なんでできないんだ」と療法士にどなられたことがある…と言ってそれきり言葉を飲み込んだ方もいらっしゃいました。

「こうしなさい」と言うんじゃなくて
「こうなる」にはどうしたらいいのか
どうしたら「こうできる」のかを教えること、身体を通して伝えることこそが療法士のしごとなのに…

speranza
2008/08/04 22:15

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