『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 要支援の人は上肢のリハができない?

<<   作成日時 : 2008/09/25 23:02   >>

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これって大問題ではないですか?

京都で発表した内容のうち
運動器の機能向上サービスにおける療法士側の工夫については
後でゆっくり書くとして…。

現行のありかたでは、担当療法士が気をつけていないかぎり
上肢のリハが行われなくなっているんです。

要介護の方のリハは外枠の制約があります。
いわゆる、マンツーマン、1回20分、温熱は時間外、漫然たるROMは不可…
ですが、基本的な考え方として、対象者のニーズであれば何をやってもいいことになっています。
移動面でもよし、上肢の操作性でもよし、口腔機能でもよし、認知症対策でもよし…

ところが、要支援の方の受けられる通所系でのサービスは
ADL援助などの共通サービスと以下に挙げる選択サービスのみ。
それは「運動器の機能向上サービス」「口腔器の機能向上」「栄養相談」
このなかで「運動器」を選択登録している事業所はたくさんあると思いますが
その多くがマシンを使ったり、使わずとも下肢の筋力強化だったり…していませんか?

でも対象となる要支援の方のなかには
CVA発症後間もない片麻痺の方や
中枢性の障がいはなくても上肢の協調性低下により
「字がうまく書けなくて困るんだよ」
「自分の名前がちゃんと書けなくなっちゃって書くのがイヤだよ」とおっしゃる方や
「ボタンがうまくとめられない」
「箸がうまく使えなくてね」とおっしゃる方が大勢いらっしゃいます。

上肢だって「運動器」なのに…
運動器=下肢、移動というイメージが強いんですよね。

発表の時には「OTらしい視点で」って言われたけれど
内心私はムスッ!(苦笑)
何でそうやって縦割りにするんだ〜!利用者本位の視点じゃないんだ〜!
という内心の声を笑顔で押し込めましたが(苦笑)

だって発症後1年というとまだまだ回復していきますよ。
そんな大切な時期に上肢のリハをしないなんて…

ちなみに当施設サービス開始後の全利用者のうちCVA罹患者の占める割合は44%
(この数字は発表準備段階での数字で、現在はさらに増えています)

この数字をどう思われますか?
当施設は利用者の方を選んでいるわけではありません。
(選ばれるように努力はしていますが…)
特殊な施設ではありませんから、おそらく全国的にも同じような傾向にあるはずだと考えます。

「前のところでは手は見てもらえなかったからありがたい」
そう言われると苦しくなります。
利用者さんのニーズよりも体制が優先してる…
Re-Habilis 個人の尊厳の復権という思想を抱えて登場したのがリハビリなのに…

それでも
上肢のリハは、担当療法士が気をつけていれば
提供内容に盛り込み、実践することは簡単です。
口腔のリハについても同様です。
いずれも配慮や工夫は必要ですが、
運動器の機能向上サービスに盛り込むことに不都合はありません。
上肢も口腔も運動器ですから。

ですが、認知症予防については…
また、あらためて。








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