『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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<<   作成日時 : 2008/10/16 00:02   >>

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毎月、ある勉強会を開催参加しています。

勉強会の実質的な開催責任を引き継ぐにあたり
私が念頭に置いたのは
「草の根的ネットワーク作り」
いろいろな分野で働く人が集まる「場」
身障系も精神も老健でも…OTだけでなくPTも
テーマによっては社会福祉士や柔道整復士の方も参加されます。
来たい時に来たい人が参加できる、ゆるやかな「場」
テーマはみんなのまわり持ち。
何でもOK。
ただし、自分が「すごく興味をもって取り組んでいること」「切実なこと」
この方法に切り替えて2年目…。
まだまだ発展途上だけどいい感じのような気がします。
(手前みそだけど)

今はPTでもOTでも卒後研修はきっちりとプログラミングされてて
(でも机上の学習、ケースレポートがメインになってるような気がします。)
「専門的な知識と技術の研修」も他でいっぱいやってる。
「○○法」「□□アプローチ」枚挙にいとまがありません…。
それはそれで大切なことだと思います。
きちんとした知識と技術がなければ仕事にならない。
でも、知識と技術があれば「仕事ができる」のか?

否。

私たちは根本的に思い違いをしてきたような気がします。
あまりにも知識と技術に偏った養成のありかた。
知識と技術さえあれば後は自然と仕事ができるかのような風潮。
PLAN-DO-SEEのSEEをどうすれば働かせることができるのかの具体的な方法論。
SEEを機能させるための意識の問題。

1965年にPTOTが法制化されて40年以上がたち
人間でいえば人生の正午…
それなりの結果も出し、知名度もあがり、当初の目的のひとつは達成されたのだから
もうそろそろ自己反省してもう1度原点に立ち返ってもいい時期だと思います。

「対人援助」というものの厳しさ
「リハ職」というものが根本的に因果な商売なのだということを



今、世にある勉強会、研修会の多くは
知識、技術の「伝達」であって
「初心を忘れずにしごとを続ける」ことの
「対人援助職としての責任の意味を問い続ける」ことの
「支え合い」や「学び合い」にはなっていないと感じています。

このことの根本的な原因はまたあらためて別の記事で書きますが
とりあえずは、まずは、
「支え合い」や「学び合い」の可能な「場」が必要だと考えています。

先の記事で書いた「感染」はいたるところでいろいろなかたちで起こりますから
自己防衛策が必要です。
でも、そんなことまで就職したての時には気が回りません。
最初は疑問に感じても
いつの間にか先輩と同じような言葉が口をついて出たりしたりしてしまう…。
私は1年以内が勝負だと感じています。
1年以内に別の感染を起こすことができれば…(苦笑)

勉強会のテーマを「自分が一番興味があること、切実なこと」にしたのは理由があります。
知識、技術系がテーマだとどうしても勤務分野や経験年数により
参加者間での「優劣」が生じてしまいます。
でも、「自分が一番興味があること、切実なこと」というテーマは
「中身」が異なっていたとしてもどんなところで何年働いていたとしても
みんなその時その時でそれぞれが何かしら抱えていることがらだと思うのです。
(それすらもない人だっているでしょうが、そんな人はそもそも時間外の勉強会には参加しないし)

いろいろな立場の人が参加する「場」だからこそ
共通するテーマがかえってそれぞれの人に
それぞれに必要なものをフィードバックしてくれると思うのです。

一番興味のあることや切実なことは
その時点で既に担当者のなかで何回も何回も考えられ試行されてきたことだと思うので
表面的なアイディアのすばらしさはもちろんのこと
聞く人にとっても「丁寧さ」や「真摯さ」というところで響くと思うのです。
そして帰る時には、こうやってがんばっている人もいるんだから
「私も明日からがんばろう」
って自然と感じられる、励まされると思うのです。
聞く人がそう感じられたということは、担当した人にとってもそうだと思うのです。

「もしも、自分がその立場だったらそんなことを言われたりされたりしたらイヤだ」
その気持ちは失わずになおかつ
「利用者利益のために具体的に現実的に援助する」

その感情を出口のないまま持ちこたえることは至難のワザです。
私もそう感じてたけどそれで良いんだ。
私たちが教わってきた「常識」とは違うけれど「目の前の事実」を見て良いんだ。
そういう実感が得られる「場」
そして「解決策」ではなくて「向き合い方」の「提案」
そんなことが体験できる「場」になれば…!

○○法の大家になりたいのであれば別だけど
目の前の利用者の方の利益を考えるときに
私たちが困ることって本当はちょっとしたことのほうがずっと多い。
そんなときにあの人の得意分野は…、あの人はこういうことをよく知ってる…
そういう草の根的ネットワーク作り。
本当の生きた情報交換。
(だって、自分の学生時代の友人とかって
結局は似た者同士だったりすると困ることも同じだったりするんですよね。)
そういうのって、全然立場の違う人が集まる「場」だからこそ生かせることだと思うのです。

こういうことって
「職場内」では難しい。まして最近の状況ではできないと思います。
非日常の安全な「場」だからこそできることだと思います。

まだまだ発展途上の「場」だと思います。
どうなっていくかはわからないけれど
現状打開のひとつの方法論として実行中です。










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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
speranzaさん、はじめまして。
とらんと申します。
バリデーションという言葉から、speranzaさんのブログにたどり着きました。
今日の記事と関係ない内容ですみません。
私は、医療の現場には全く関わっていないのですが、現在傾聴ボランティア講座で学んでいます。
今日、認知症の方に対する傾聴の勉強をしたときに、講師の方から「バリデーション」についてのお話がありました。
今まで、全く知らない内容でしたが、生活ホッとモーニングのビデオを見せていただき、その素晴らしさに感動しました。

私は産業カウンセラーの資格を3年前に取得したのですが、マネジメントなどよりも傾聴にもっと重きを置いた活動をしたいと模索中で、傾聴ボランティアの講座にも参加してみたのです。

そして、今日の講座でバリデーションに出会いました。私にもこういう活動ができたらなあと思いました。
speranzaさんがおっしゃるように、この素晴らしい方法をもっともっと皆さんに知っていただきたいですね。

これからもブログ拝見させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
とらん
2008/10/16 00:43
とらんさん、はじめまして。
早速のコメントありがとうございます!

バリデーションは本当に良いものだと思うのでたくさんの人に知っていただきたいです。
日本バリデーション協会にアクセスしていただくとバリデーションのセミナーのお知らせがご覧いただけると思います。とらんさんにもバリデーションの真髄にもっと触れていただけたらとてもうれしく思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
speranza
2008/10/16 21:14

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