『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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<<   作成日時 : 2008/10/23 00:07   >>

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だって、感覚って曖昧。

ううん、正確にいえば…感覚はいつでもありのまま。
感覚を知り、判じる…知覚や認知の段階でものすごくバイアスがかかる…
かけられてしまうんだと思います。

人間、ほんとうに心底、「辛い」ときには
「辛い」ということを感じることすらできなくなってしまいます。
わからなくなってしまうんです。
そのくらいに、強固なバイアスがかかることだってある…。

リハビリで
いままでできなかったことができるようになる過程って
結構、ご本人にはそれとわからないものです。
逆に言うと、それとわかるようになる…動きの感覚の違いがわかるようになる
…ってことはそれだけ動きの質が変わってきた証拠
動けるようになった後のように感じています。

第一
私たちは、外からその人の歩き方だったり、手の動きだったりを見ることができますが
ご本人には、自分がどんな風に歩いているのかを見ることができません。
最初は「歩くことそのもの」が必死です。
仮に鏡を見ながら歩くことがかなっても
横から、あるいは後から見ることはできません。

私たちは、最初にお目にかかったときのその人の歩き方を覚えていられます。
だから、最初と今との違いがわかりますが
(哀しいことですが、恣意的に判断するような職員もいますが)
ご本人にとっては、毎日少しずつ変化してきた身体なので
変化を実感することが難しいのです。
(逆説的ですが、それこそしっかりと身についた変化なのです)
この時期に引き続き努力を重ねられると
もっと大きな目に見える変化にむすびつくと思うのです。

最近、思うことは
一番最初の日の歩き方をビデオに撮っておいて
3ヶ月、6ヶ月、1年…というスパンでビデオで撮り比べておこうかな
ということです。
だって、そしたらご本人にとっては
「あぁ、やっぱり良くなっているんだ」と自分で一番納得できますものね。
「百聞は一見にしかず」
(そして、恣意的な判断をしている職員も利用者への冒涜的な行為はできなくなりますもの)
(…そんなことにエネルギー使うのもくだらないけど)

運動器をやってみて予想外に良かった…と感じたことのひとつは体力測定です。
ご本人にとってすごく励みになる「目に見える変化」です。
生活目標は大事。
それがきちんと立案できること、ご本人と療法士の双方が共通認識して向かっていくところ。
達成されれば1つの目安。
でもそれでもやっぱりご本人にとっては「歴然」とはしてない。

一生懸命な人ほど、一生懸命な時ほど
「目に見える変化」ってほしいですよね。
人間ですもの。

私たちは
話をする時に
安易に言葉に頼っているように感じます。
言葉で説明する前段階としての前提条件について
認識を共有していないことが多いように感じています。

ご本人はたとえ、世に言う感覚障害(表在感覚、深部感覚…)がなかったとしても
動きの感覚というのはわかりにくいもの。
それは、私たちだって初めての課題をこなすときですらそうなのだから、きっとそれ以上に…。
そういうものだと思うのがスジだと思います。

ちゃんと歩き方が良くなって早く歩くこともできているのに
「ちっとも良くなっていない。悪くなった」
とおっしゃる方もいらっしゃいます。
それは、その方がそれだけ早く良くなりたい。早く歩けるようになりたい。
そう願っているということ。

そういうものだから
一定の距離の歩行速度を定期的に計っておく。
歩きかたを定期的に写真に撮っておく。
できれば、ビデオに定期的に撮っておく…。

で、ご本人にはビデオで「使用前」「使用後」じゃないけど
同時に並列で表示して、時々は画面を一時停止して説明したりなんかして…

…でも、職場のPCはWindows Me。
酷使にもメゲずに良く働いてくれてます。
(それでも私はMac派!です!!)
が、そうなるともっと良いの欲しいなぁ…。
そしたら、いっそのこと、データを全部PC管理にしたいなぁ…。
パワーポイントもファイルメーカーも欲しいなぁ…。
そんな良いことずくめはないなぁ…。
きっと。

と妄想ばかりふくらんでしまいましたが(苦笑)




「共通認識」ってとても大切だと感じています。
それってきっとわたしたちがそうと知らずにおろそかにしてきたものでもあると感じています。

そして、そのことが意味することはとても大きな課題だとも感じています。












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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
 私の場合は、毎日、運動機能回復の変化が分かるように訓練をしていただきました。
 たとえば、歩く距離を少しずつ増やす。模擬階段の練習の次の日に本物の階段を踊り場まで上下する。次は2階まで、次は3階までと。一定の距離を歩く時間を時々計り、早くなったことを認識する。

 訓練しながら、おしゃべりの中で回復の度合いを認識させていただきました。そのことが自信となり、訓練の意欲が大きくなったと思います。

 患者さんの動きが画像で残ることは良いことだと思います。 リハビリに関するデータが画像を含めて全部PC管理出来れば素晴らしいと思います。
マサおじさん
2008/10/24 14:33
マサおじさん、コメントありがとうございます。

>回復の度合いを認識
そう思います。
いかに「実感」「認識」していただけるか…そこがとても大切だと思うのです。

>患者さんの動きが画像で残る
デジカメの写真は管理も準備も簡単なので結構活用しているのですが、やっぱり「動き」が伝わらないんですよね…。

OTとしては、「課題設定」や「場面設定」という「リハ時間そのもの…オモテ」には顕われない「ウラ」の準備が大切だと常々感じています。身体的なことに関しても「療法士の手」でなければできないことと「環境」に委ねたほうがいいこととを明確に区別しておこなっています。たぶん、こういうところをもっと詰めて考えた方が(特にPTは)療法士に依存させない、自律支援にむすびつくだろう…と考えています。
speranza
2008/10/24 22:25
…が、それらが全部時間外となってしまうのも正直苦しいところです…。単発的なことならエイヤ!ですむのですが、こういうことは一端始めたら拡大することはあっても縮小することなくずっと続いていくことなので…「持続可能」な方法論で実現できるよう検討中です。(ほんとに今はジェットコースターのような勤務なので…)でも、いつか!
speranza
2008/10/24 22:26

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