痙性とは筋緊張の状態、拘縮とは関節の状態をあらわす言葉です。 痙性とは誰かに動かされた時の筋肉に抵抗感がある状態です。 たとえば、肘を誰かに曲げ伸ばしされた時に 私たちは抵抗感なく肘が曲がったり伸びたりしますが 脳卒中後遺症をもつ人は、肘がスムーズには伸びにくいことが多いのです。 関節の動く範囲が制限されてしまう状態が拘縮です。 脳卒中に限っていえば 痙性のある筋を動かさずにいると筋肉の収縮弛緩の範囲が狭くなってしまっていて その結果、関節の動く範囲が限られてしまい、拘縮してしまうので その予防のために関節の動く範囲をしっかりと動かす …筋肉を伸ばすストレッチをする というのが1番多い指導や訓練だと思います。 輪ゴムに喩えれば 新しい輪ゴムは、しっかり伸びてしっかり縮むのに 古くなった輪ゴムが十分には伸びきらなくなってしまった そのために十分に縮むこともできなくなってしまった いつまでも新しい輪ゴムのように伸び縮みできるようにストレッチをしましょう …ということだと言えるでしょうか。 ただし、私は個人的にはストレッチをいきなりするのはどうかと考えています。 もちろん、ストレッチそのものは悪いことではありません。 が、脳卒中後遺症の影響は全身に及びます。 非麻痺側は麻痺側をかばうので病気になる前とは違うはたらきをしますし 麻痺は手や足のみにあらわれるわけではありません。 腰や背中、肩のまわりの筋肉も影響を受けています。 全身の中での個々のはたらきを観る…ということが大切だと感じています。 私流の考え方と方法は 「簡単ホットパック」 http://yoshiemon.at.webry.info/200812/article_15.html 「リラクゼーション…基本的な心構え」 http://yoshiemon.at.webry.info/200812/article_17.html 「歩き出す時が大変」 http://yoshiemon.at.webry.info/200812/article_21.html などの記事に書きました。 要約すると 個々の筋肉のストレッチをするなら 周囲の筋肉をふくめてリラクゼーションをしっかりしてから 個別の筋肉のストレッチをしたほうが効果的だし、理にかなっているのではないか という提案です。 リラクゼーションに関する記事はいくつか続きを書きますので 今しばらくお待ちいただきたいと思います。 …すみません。こればっかで。 とりいそぎ、まずはご説明まで。 |
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内 容 | ニックネーム/日時 |
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こんにちは |
マサおじさん 2008/12/22 12:55 |
漢字の読み方を教えてください。 |
くにくに 2008/12/22 17:17 |
くにくにさん |
マサおじさん 2008/12/22 18:29 |
くにくにさん、コメントありがとうございます。 |
speranza 2008/12/22 19:17 |
マサおじさん、お答えくださってどうもありがとうございました。 |
speranza 2008/12/22 19:25 |
マサおじさんんと仲良くさせてもらっています。お噂聞いてきました。 |
ぎゃーろ 2008/12/24 21:35 |
ぎゃーろさん |
マサおじさん 2008/12/24 21:44 |
ぎゃーろさん、コメントありがとうございます。 |
speranza 2008/12/25 20:36 |
マサおじさん、いつもありがとうございます。 |
speranza 2008/12/25 20:37 |
私が感じる疑問は小児の脳性麻痺などへの対応に比べて、成人の脳卒中の場合には、ぎゃーろさんのご指摘のとおりでリラクゼーションへの意識が少ないように感じます。 |
speranza 2008/12/25 22:05 |
発症後半年くらいから、あごの違和感がでて、いつも奥歯をかみ締めている感じです。これは治らないものでしょうか? |
質問があります。 2009/09/04 13:59 |
ご質問ありがとうございます。 |
speranza 2009/09/04 21:06 |
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