『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 痙性と拘縮

<<   作成日時 : 2008/12/21 20:43   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 7 / トラックバック 0 / コメント 12

痙性とは筋緊張の状態、拘縮とは関節の状態をあらわす言葉です。

痙性とは誰かに動かされた時の筋肉に抵抗感がある状態です。
たとえば、肘を誰かに曲げ伸ばしされた時に
私たちは抵抗感なく肘が曲がったり伸びたりしますが
脳卒中後遺症をもつ人は、肘がスムーズには伸びにくいことが多いのです。

関節の動く範囲が制限されてしまう状態が拘縮です。
脳卒中に限っていえば
痙性のある筋を動かさずにいると筋肉の収縮弛緩の範囲が狭くなってしまっていて
その結果、関節の動く範囲が限られてしまい、拘縮してしまうので
その予防のために関節の動く範囲をしっかりと動かす
…筋肉を伸ばすストレッチをする
というのが1番多い指導や訓練だと思います。

輪ゴムに喩えれば
新しい輪ゴムは、しっかり伸びてしっかり縮むのに
古くなった輪ゴムが十分には伸びきらなくなってしまった
そのために十分に縮むこともできなくなってしまった
いつまでも新しい輪ゴムのように伸び縮みできるようにストレッチをしましょう
…ということだと言えるでしょうか。







ただし、私は個人的にはストレッチをいきなりするのはどうかと考えています。
もちろん、ストレッチそのものは悪いことではありません。
が、脳卒中後遺症の影響は全身に及びます。
非麻痺側は麻痺側をかばうので病気になる前とは違うはたらきをしますし
麻痺は手や足のみにあらわれるわけではありません。
腰や背中、肩のまわりの筋肉も影響を受けています。
全身の中での個々のはたらきを観る…ということが大切だと感じています。

私流の考え方と方法は
「簡単ホットパック」
http://yoshiemon.at.webry.info/200812/article_15.html
「リラクゼーション…基本的な心構え」
http://yoshiemon.at.webry.info/200812/article_17.html
「歩き出す時が大変」
http://yoshiemon.at.webry.info/200812/article_21.html
などの記事に書きました。

要約すると
個々の筋肉のストレッチをするなら
周囲の筋肉をふくめてリラクゼーションをしっかりしてから
個別の筋肉のストレッチをしたほうが効果的だし、理にかなっているのではないか
という提案です。
リラクゼーションに関する記事はいくつか続きを書きますので
今しばらくお待ちいただきたいと思います。
…すみません。こればっかで。

とりいそぎ、まずはご説明まで。









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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは
 分かりやすい説明で助かります。

 しかし下記の記事には本当に驚かされました。その通りだからです。
>脳卒中後遺症の影響は全身に及びます。
>非麻痺側は麻痺側をかばうので病気になる前とは違うはたらきをしますし
>麻痺は手や足のみにあらわれるわけではありません。
>腰や背中、肩のまわりの筋肉も影響を受けています。
>全身の中での個々のはたらきを観る…ということが大切だと感じています。

 腰下肢の痛みは何度もお話ししましたが、言われてみると確かに、背中や肩のまわりの筋肉も張りがあるのです。続きの記事を楽しみにしています。
マサおじさん
2008/12/22 12:55
漢字の読み方を教えてください。
れんせいとこうしゅく、と読めばいいんですか?
くにくに
2008/12/22 17:17
くにくにさん
久しぶりですね。
痙性と拘縮
けいせい、こうしゅく です。
マサおじさん
2008/12/22 18:29
くにくにさん、コメントありがとうございます。
特殊な漢字なので読みにくいですよね。
きっと他にもお困りの方が大勢いらしたと思います。
どうもありがとうございました。
speranza
2008/12/22 19:17
マサおじさん、お答えくださってどうもありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

マサおじさんのおっしゃるとおり、背中や肩、腰の筋肉が張っている方はとても多いのです。
歩けるようになったのはいいけれど痛みのために歩くのが辛くなってしまうので、だんだん歩かなくなってしまう…という方が実は非常に多いのではないでしょうか。(あからさまにはなっていなくても)そんな時にただ「歩かなくちゃダメだ。歩けなくなっちゃうよ。」というのは非情だと感じています。
だったら、痛みを緩和する方法をきちんと提示して歩き続けられるようにするのが私たちのしごとだと考えていますが、このあたりがおろそかになってしまっているように思います。
それはリハの提供システムと無関係ではないとは思いますが、主な要因はそれ以外にあると考えています。
speranza
2008/12/22 19:25
マサおじさんんと仲良くさせてもらっています。お噂聞いてきました。

私もリラクゼーション、脱力することはとても大切だと思っています。麻痺、リハビリというと力を入れる、筋力強化と言うようなイメージが一般的で、また指導に於いてもそうなっている傾向が強いように思います。如何に力を抜くかの方法は必要ですね。ただ具体的な方法に対して解かれたものがとても少ないと感じています。
ぎゃーろ
2008/12/24 21:35
ぎゃーろさん
有り難う御座います。
マサおじさん
2008/12/24 21:44
ぎゃーろさん、コメントありがとうございます。
余分な力のはいっていない状態で動作の練習や身体のはたらきを高める練習をするためにリラクゼーションが大切だと考えています。
(完全に脱力してしまっては姿勢保持ができません)
しかも、いつまでも他者にやってもらうのではなくて、ご自身でリラクゼーションも動きの練習も両方ともおこなえるようになることが理想的だと考えています。
speranza
2008/12/25 20:36
マサおじさん、いつもありがとうございます。
speranza
2008/12/25 20:37
私が感じる疑問は小児の脳性麻痺などへの対応に比べて、成人の脳卒中の場合には、ぎゃーろさんのご指摘のとおりでリラクゼーションへの意識が少ないように感じます。
同じようにこどもの施設では食事介助にとても気を使っていると思いますが、なぜか大人の施設では上の歯によるこそげ落とし食べが多いように思います。

実はこのことはとても重要なことだと考えています。
いずれ記事にしてまとめてみます。

また、具体的な方法論に関しては
「リハビリはごはんを炊くのと一緒」の記事のコメント欄に記載したように具体的に言える…ということは療法士だからこそ言えることだと思うのです。
ですが…というところが1番の問題ですよね。
speranza
2008/12/25 22:05
発症後半年くらいから、あごの違和感がでて、いつも奥歯をかみ締めている感じです。これは治らないものでしょうか?
質問があります。
2009/09/04 13:59
ご質問ありがとうございます。

ただ、大変申し訳ないのですが、これだけでは何ともお答えのしようがありません。
お手数をおかけしますが、トップページのアドレス宛にメールでもう少し詳しく状況を教えていただけますか?
speranza
2009/09/04 21:06

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