リラクゼーションに関連したことを少し…。 リラクゼーションを続けていくと不思議なことがおこります。 だんだんとお身体がほぐれるのに要する時間が短くなります。 これは本当のことです。 脳卒中発症からの経過の長短に関わらずにおこります。 ですから、リラクゼーションを受けている時に 動かされているお身体の部分をしっかりと感じとるように意識を向けてみてください。 最初はわからなくてもだんだんと動きの感覚の変化を感じとれるようになります。 特に体幹筋のリラクゼーションは 適切におこなえれば足や手の筋肉も必ずほぐれてきます。 「あぁ気持ちいい」 「足がラクになった」 「手がやわらかくなった」 とおっしゃる方はとても多いのです。 手も足も身体の筋肉はすべて直接間接につながっているからです。 身体は部分部分の役割はあっても 全身としてはたらいているのです。 体幹筋のリラクゼーションをしただけなのに その後では歩幅が広く歩行速度も早くラクに歩けるようになる場合もとても多いです。 「(麻痺側の)足が長くなった。」 とおっしゃった方もいました。 (もちろん足が長くなるはずはなく、そう感じた…ということです) 感覚障害のある方には リラクゼーション後に必ず非麻痺側の手で麻痺側の手指や足を触っていただいています。 そうすると「本当にやわらかくなった」と実感しやすいのです。 変化を実感できるような恊働体験…というのがとても大切だと考えています。 リラクゼーションはリラクゼーションとして完結するものではなく 次の動きへとむすびついていくものです。 ですから、療法士は当事者の方には 「自分の身体の変化を感じとるように」促してほしいと思いますし 当事者の方はそのように意識してほしいと思います。 コミュニケーションの一環だ…といって 関節可動域訓練ROM-Ex.をしながら世間話をもちかける療法士もいるようですが そんなの本当にもったいないことです。 (もちろん、身体のリハよりも話を聞くことのほうが優先する時もあるとは思いますが 療法士自身の中で優先順位を明確にしたうえで実践することが大切なのではないか…と考えます。) 「卒業」を積み重ねていくリハビリをしていけば だんだんと負担のかからない歩き方ができるようになり ふくらはぎの外側や太ももの前側の筋肉も張らなくなってきます。 麻痺側の肩も下がらなくなり姿勢も変わってきます。 大切なことは 身体のはたらきが良くなった結果として 姿勢が良くなったのであって 姿勢を良くしようとして姿勢が良くなったのではない ということです。 本当によくあるパターンなのですが 姿勢を矯正、修正しようとする…悪いところの修正という考え方は せっかく身体が身体を守っている 今ある身体のはたらきにあわせて姿勢というかたちであらわれていることなのに 身体のはたらきではなくて表面的な姿勢を修正しようとすれば 結果的に身体のはたらきをかえって落としてしまう…ように感じています。 |
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内 容 | ニックネーム/日時 |
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教えていただいた「腰を左右に少しだけ動かしてリラックスさせる」動作をを、椅子に腰掛けて行ったり、歩く前・歩く途中・歩いた後に続けています。足の筋肉をリラックスさせるさせるリラクゼーションも続けています。 |
マサおじさん 2009/01/17 13:04 |
松の陰さん、面白い玉のクリックありがとうございました。 |
speranza 2009/01/17 19:05 |
足の痛みが起きなくなって何よりです。良かったですね。 |
speranza 2009/01/17 19:07 |
speranzaさん 読み直すと、確かに分かり難い表現でした。 |
マサおじさん 2009/01/17 21:07 |
マサおじさん |
speranza 2009/01/18 07:42 |
足の痛みが起こらなくなり腰痛も緩和傾向にある…ということはマサおじさんが適切におこなえているということのあらわれです。 |
speranza 2009/01/18 07:43 |
ありがとう御座います。 |
マサおじさん 2009/01/18 10:47 |
マサおじさん |
speranza 2009/01/18 20:19 |
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