『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 口うるさく言われるの

<<   作成日時 : 2009/01/18 20:44   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 3

ある方の言葉です。

「ほらまた下を向いてる。」
「下向かないで。」

もちろん、言う人に悪気があるわけではありません。

でも、気をつけようと思っただけですぐにできるなら
私たち療法士は存在しなくてもいいということになります。
もちろん、患者さん利用者さんの立場に立てば
そうなったほうがいいに決まっています。
(…私たち療法士は別の仕事を探さなくてはならなくなりますが)
でも、今のところ、私たち療法士という職種がある…ということは
がんばろうと思うだけではできない。
だからこそ、療法士という職種があるのだと思います。

ということは
もっと一般的に言って
がんばってと言うだけではなくて
どうしたらがんばれるようになるのか
がんばれるようにする
…ということが大切だということと結びついてくるのではないでしょうか。

転倒しないように気をつけて
…と「言う」のではなくて
どうしたら転倒しにくくなるのか
その具体的方法を伝える

「輿論と世論」
http://yoshiemon.at.webry.info/200901/article_15.html
の記事でも書きましたが
環境整備に気をつける…ということは気をつけましょうと「言う」ことではなくて
ゴミが落ちていたら拾う、廊下が水で濡れていたらふきとる…というように
自分の行動で示す(具体的に現す)ことだと思うのです。

みんなつながっていると感じませんか?

「言う」ことではなくて
どうしたらそうなるのか考える
そして具体的に実行する

ところが
「言う」人はいても「具体的に実行」している人は少ないように感じます。

「転倒に気をつけて」とは言っても
どう気をつけたら転びにくくなるのか
具体的なその人のポイントを伝えられない人が多いように…。

姿勢を直して…と言う人は多いけれど
姿勢を直接的に正そうとするのは
結果的にであったとしても身体の全体性を損なうことになってしまい
その場では一見効果的であったとしても
結局は元に戻ってしまい効果がないどころか逆効果になってしまうことが多いように感じています。
どうしたら身体のはたらきが高まるのかを考えないと
良かれと思って本末転倒のことをしてしまうように感じています。

冒頭のケースに話を戻すと…
その方はリハ後は、自ら正面を向けるようになったのです。
まるで確かめるように何度も何度も…。

そうです。
下を向くまい、正面を見ようと思って気持ちはがんばっても
どうしてもできない…そういう時だってあるのです。
そんな時に「下を向くな」「がんばれ」と言われるだけ言われたら…
どんなに辛いでしょう。悔しいでしょう。
できるのだったら、自分でさっさと練習してますよね?

私たちに求められているのは
その方ががんばれるような「恊働体験」「方法論」を提供する
そういうことだと思うのです。
「あの人はやる気がない」と審判するのではなく
「がんばってね」「こうこうだから難しいですね」と口先でごまかすのではなく





ある教育の専門家がおっしゃっていました。
「日本の先生は、こどもたちができないところを宿題に出す。
 おかしいと思いませんか?」







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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
 脳卒中などで身体が麻痺して動けないのは何故でしょうか。動かすことは分かっていても、どう動かせば良いのか分からないのですね。たとえば、立って右足と左足を交互に動かせば歩けることは分かっているのですが、出来ないのです。だから具体的に足をどう動かせば良いのかを教え、協働することが必要だと思います。
 殆どの場合、言葉は理解できても動作の方法が分からないのですから。やる気はあるのです。
 言葉が理解できない患者さんもおられるかもしれませんが。でも同じですね。

マサおじさん
2009/01/19 11:18
マサおじさん
>言葉は理解できても動作の方法が分からないのですから。
おっしゃるとおりだと思います。
脳の中で言葉と動作がつながっていないんだと思います。
つながっていないのに、ただひたすら精神論で為せば成るとばかりに「がんばって」ではなくて、言葉と動作がつながるように恊働しなければがんばりようがないと思います。

わからない、できないことは恊働する。
わかって、できるようになったことはがんばっていただく。

何にしても「学習」ということは、そういうことだと思うのですが…

「体験したことは理解する」

理解→体験…ではないのです。

ボタンを押すだけで
ご飯は炊ける、部屋は暖かくなる、洗濯はできる、お湯も沸く…体験といえば「ボタンを押す」だけですから、為せば成る、願えばかなう…気をつけると「言う」ことが気をつける…ことだと身にしみてしまっているのも無理のないことなのかもしれません。
speranza
2009/01/19 19:01
藤○○子さん
面白い玉へのクリック、どうもありがとうございました。
メール通知で受け取りました。
speranza
2009/01/19 19:03

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