『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 片足立ち

<<   作成日時 : 2009/01/27 22:13   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 7

歩けていても片足立ちができない人って実はとても多いのです。

脳卒中後遺症をもつ方だけでなくて
大腿骨頚部骨折術後の方
腰が痛い方
膝が痛い方
なんとなくスムーズに歩けない方

私が運動器の機能向上サービスを担当し始めた時に
片足立ちが1秒立てない方がとてもたくさんいました。
1秒できない…というのは、片方の足をちょっとでも持ち上げることができない
という状態です。
3秒立てるようになると…片足をしっかり上げられる
5秒立てるようになると…片足で立っていてふらついてもバランスをとれる
…という状態です。

つまり、片足でバランスをとれない
…つまり、足で身体を支えられない
にもかかわらず歩ける、歩いている…ということがどういうことか。
それだけ、身体に負担がかかっている
身体でがんばりながら歩いているということだと考えています。
じゃあ、なぜ身体がそんなにがんばらないと歩けないのか

片足立ちで支える足の力が弱いから、片足立ちの練習をさせる
バランスが悪いから、タンデム歩行(右足のつま先に左足の踵をつけて、左足のつま先に右足の踵をつけて一直線上を歩くような練習)をさせる
…という療法士も多いようですが
私は違う考え方をしています。

踵から親指歩きと同じように
http://yoshiemon.at.webry.info/200812/article_2.html

立ち上がりと同じように
http://yoshiemon.at.webry.info/200901/article_18.html


良いにしろ、悪いにしろ、身体は身体を守っている
全体としてはたらく
…そう考えているので
片足立ちができない人に対して
片足立ちの練習をしたり、タンデム歩行の練習をしても有益ではない
…むしろ、たとえ、結果的にであったとしても逆効果ではないかと考えています。

身体ががんばらないと歩けない
…つまり、がんばって両足や杖を使ってやっと身体を支えているような状態なのに
さらに高度な片足立ちやタンデム歩行などができるわけがない
そう考えています。

ですから、私は、踵から親指歩きや
両足で身体を支える練習をさまざまな方法でおこなっていただいています。
(筋力強化は、基本的にしていません。)
その結果、平成19年の4月には1秒も立てなかった方が
平成21年の1月には5秒、10秒と立てるようになった方が何人もいらっしゃいます。
(運動器の機能向上サービスを担当されている方は良くご存知のとおり
 女性は4秒、男性で5秒立てるとグラフが1段階上に上がるんですよね)
片足立ちの練習を何もしなくても
片足立ちが「結果として」できるようになるんです。
この現実は何をあらわしているのでしょうか?

片足立ちができない方のお身体は
たいてい、どこかに痛みがあるか、痛みを感じなくても背腰部や足の筋肉が張っています。
つまり、辛い状態でがんばって歩いている…ということだと思うのです。
こんな状態なのに、がんばれがんばれ…と難しい動作の練習をするよりも
まず、このお身体の辛さをなんとかするほうが先ではないかと思うのです。
普通に考えれば、そうだと思うのです。

もしも、片足立ちの練習をしたいなら
最低、5秒は立てる状態…身体がふらついてもバランスをとることができる
そういう状態になってから、実際に片足立ちの練習をしていただきたいと思います。

5秒立てない…という方の目標は
まず、3秒立てるようになることです。
そのためには、どうしたらよいか
まずは、「踵から親指歩き」と「リラクゼーション」をおすすめします。

…自己宣伝みたいに思われるかもしれませんけど
でも、このウェブログですすめたって
私にはお金が入るわけではありませんし(苦笑)
実際に何人もの方にやってみて良いからこそ喜ばれているからこそ
記事にしているので…




「踵から親指歩き」関連の記事は
http://yoshiemon.at.webry.info/200812/article_2.html
から
http://yoshiemon.at.webry.info/200812/article_7.html
までの6つの記事です。


「リラクゼーション」に関する記事は下記ご参照ください。
リラクゼーション…基本的な心構え
http://yoshiemon.at.webry.info/200812/article_17.html
リラクゼーション…実際のやりかた その1
http://yoshiemon.at.webry.info/200812/article_33.html
リラクゼーション…実際のやりかた その2「自分でほぐす方法」
http://yoshiemon.at.webry.info/200901/article_12.html
リラクゼーション…実際のやりかた その3「誰かにほぐしてもらう方法」
http://yoshiemon.at.webry.info/200901/article_14.html
Rehabilitationは主体的参加(自主トレ)が大切
http://yoshiemon.at.webry.info/200812/article_14.html









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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
 ここに書かれた「片足立ち」とは、麻痺のある足(非健足)でしょうか、麻痺のない足(健足)でしょうか。

 左半身が麻痺した当座は、椅子から立ち上がる時も立っているときも、麻痺のない右足だけでしか出来ませんでした。それは、脚の問題なのか腰の問題なのか、バランスの問題なのか、全部なのでしょうね。

 入院リハビリでは、初めの頃、両足を少し広げて、しっかりと床に着け、両足に均等に体重がかかるようにゆっくり立ち上がり、両足に均等に体重がかかるように立つ訓練をしたように思います。

 現在も、この訓練は続けています。でも、健足での片足立ちは、はかなり出来ますが、非健足での片足立ちは中々難しいですね。とにかく教えていただいた「踵から親指歩き」と「リラクゼーション」を続けたいと思います。
マサおじさん
2009/01/28 13:45
>麻痺のある足(非健足)でしょうか、麻痺のない足(健足)でしょうか。
麻痺のある足でも麻痺のない足でもです。

利用開始後、半年ほどで麻痺側の足で片足立ちが10秒できるようになった方がいらっしゃいます。
「前に通っていたところで片足立ちをやらされたけどできなかった。ここに来たら片足立ちの練習をしていないのにできるようになったんでびっくりしたよ。」とおっしゃっておられました。
非麻痺側の足で20秒立てていた方が1分立てるようになった方もいます。この方は麻痺側の足で1秒も立てなかったのに4秒立てるようになりました。
失調のある方で5秒立てるようになった方もいます。

ただ、発症から10年以上経過した方などなかなか片足立ちができるようにならない方もいらっしゃいます。
それは脳の可塑性の低下…ということなどではなくて、また別の問題によるものだろうと考えています。
そして、そのための対応について勉強中です。ただいま勉強中ですので今はまだこれ以上は書けません。すみません。
speranza
2009/01/28 20:47
私がコメントで例示した方は、直接お身体を拝見できるので状態に合わせていろいろなことをおこなっていますが、ウェブログでは安全性確保と副作用(過剰使用による筋緊張亢進)を避けるために書けないものもあります。
ですが、「踵から親指歩き」と「リラクゼーション」はよっぽど変な用い方をしないかぎりは、ご自身で為さっても安全性の高い方法論だと考えているのでご紹介しました。

マサおじさん、入院リハビリの時には、しっかりと両足で均等に立つ練習が必要な時だったかもしれません。けれど、今くらいのマサおじさんの状態でしたら、もっと「力を入れないで立つ」「ふんばらないで立つ」練習をされてもよろしいのではないかと感じました。
特に「ゆっくりと立ち上がる」方法は、実は足腰に大変負担がかかる立ち上がり方だと感じていますが、いかがでしょうか?
speranza
2009/01/28 21:25
>けれど、今くらいのマサおじさんの状態でしたら、もっと「力を入れないで立つ」「ふんばらないで立つ」練習をされてもよろしいのではないかと感じました。
>特に「ゆっくりと立ち上がる」方法は、実は足腰に大変負担がかかる立ち上がり方だと感じています
・・・有り難う御座います。どちらも良く理解できます。私たちは普通に人のように、急に立ち上がったり、急に歩きだすことが苦手ですから、そう言う意味でゆっくりと動作をします。できるだけ普通に出来るように考えて動作したいと思います。ありがとう御座いました。
マサおじさん
2009/01/29 08:57
私がマサおじさんのコメントの真意をくみとりそこなったのかもしれませんね。
私は生活場面の中とは別に「ゆっくりと立ち上がる」ことを「訓練として」おこなっておられるのかと思ってコメントしてしまいました。
ふだんの生活の中では、立ち上がる時にはゆっくりとおこなうほうがお身体のためです。特に夜中トイレに行く時や朝目が覚めて起きる時はとりわけお気をつけいただきたいと思います。
大切なことですので、誤解が生じないようにコメントしてくださってどうもありがとうございました。
speranza
2009/01/29 20:18
speranzaさん

 やはり、私の書き方が悪かったのです。文章は難しいですね。これからも、よろしくお願いします。
マサおじさん
2009/01/29 21:59
マサおじさん

コミュニケーションはどちらか一方だけが100%悪い…ということはないと感じています。
文章表現は本当に難しいと私も感じていますが、だからこそ鍛えられます(笑)
こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
speranza
2009/01/29 22:25

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片足立ち 『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…/BIGLOBEウェブリブログ
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