『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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<<   作成日時 : 2009/02/21 10:06   >>

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渡辺 慧 著  岩波新書

なんと当時の値段で380円です!
なんとこの内容で380円です!!



著者は理論物理学、情報科学の専門家です。
ですが、この本の読者を高校以上の専門知識はないと想定して書かれているので
非常に読みやすくなっています。

この本の骨子は、最後の第5章にあります。
ページ数にしたら1番短いページ数です。
でも、著者はこの短くても中身の濃い…本質的な提案をするために
第1章と第2章の宗教や哲学からみた生命
第3章の物理学からみた生命
第4章の化学からみた生命を書き綴り
最後の本題へと一気に収束させていきます。

そして、第5章

生命は自由という価値の追求である
逆因果的に未来が過去を決定する






科学的=因果律的=正しい
という盲信があるが、はたして本当にそうなのだろうか

はるか古の時代から
既に生命の本質は洞察されていた。

「生命は『もの』ではなく『こと』である」…と。
「世界とは『こと』(相互関係)の集まりである」…と。






著者は、生命の特性を次の4点としてあげています。
1.非決定性
2.価値追求性(未来指向性)
3.実行能力
4.脱物質性(変化を通じての自己同一性)

さらっとしか、触れられていませんが
著者はこうも書いています。
「未来」も「過去」も確定されたものではなく、頭の中で想像したものに過ぎない
と。






この本を初めて読んだとき
あまりの素晴らしさに涙がこぼれました。

この本のすべてを私には1度で理解するなんてことはできませんでしたが
それでもその素晴らしさだけはわかりました。

とても美しい本です。
平易な文体で論理的に書かれているので
とても読みやすくて説得力があります。
語り口は静かで穏やかですが
でも、その中身は非常に鋭く本質を突いています。

私はわからないときは、とにかく繰り返し繰り返し読むことにしています。
読書百遍義自ずから見る…は本当だと感じているからです。
この本も年末から何度読んだかわかりません。
そのたび理解が増すにつれ
この本のすごさと著者のすごさがわかってきます。
それらを伝えようと何度この記事を書いては消し、書いては消したかもわかりません。
私では力不足だということがわかるばかりですが
とにかく、残しておこうと…自分の力不足ではあったとしても
今、この時点での紹介だけはしておきたいと思い
(そうでなければ、私にはこの先ずっと紹介などできないかもしれないと思い)
記事をUPすることにしました。



この本に出会えて本当に良かった…と感じています。
この本を理解する過程での幸せをいつも感じることができるということ
この本が私にさまざまなインスパイアをもたらしてくれるということ
1番はリハのありかたを考える上で
次に自分を支える自分の礎として

この本に書かれていた
共役化学変化…という生命の神秘には感動を禁じ得ませんでした。
そして、とても勇気づけられました。

要するに私はここで
「すっごく良かったからとにかく読んで」
としか書けていないわけですが…(苦笑)

でも、まだこの本の存在を知らない人がいたとして
その人が困っていたり苦しんでいたとするならば
この本はその人の助けになると思うのです。



私たちは万能ではないけれど自由になっていく途上にいる…。
自由実現のカギは、常に今、私たち自身の手の中にある…そう感じています。









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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
また、良さそうな本を推薦してくださりありがとうございます。
是非読んで見たい本ですね。
はじめ
2009/02/21 16:59
はじめさん、コメントありがとうございます。
本当に良い本です。
お忙しいと思いますが、是非是非読んでみてください。

私は本当にラッキーだと感じているのは
いつも良いタイミングで良い本に出会えることです。
考えていること、感じていることに
ドンピシャリで導いてくれるような本に出会えるのです。
そのことに、とても感謝しています。
speranza
2009/02/21 21:31

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