『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 漢方薬でアルツハイマーの症状抑制

<<   作成日時 : 2009/03/05 23:19   >>

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3月4日の読売新聞の記事です。

アルツハイマー病の周辺症状にも使われる「抑肝散」という漢方薬の効能についての発表です。

「アルツハイマーの症状抑制→漢方薬の効能裏付け…阪大グループ」
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090304-OYT8T00317.htm

認知症の周辺症状改善のための抗精神薬は
調整がとても難しいと複数の医師から聞いたことがあります。

周辺症状に、ご本人もご家族も苦しめられますが
服薬後にADLが下がるのを見るご家族の辛さはどうしたらいいのでしょう。

ADLが下がらず
周辺症状だけが改善されるお薬があればいいのに…
そう思っていました。

もしも、漢方薬で周辺症状がマイルドに緩和されるのならそれも必要かもしれないけど…。




バリデーションを学んだものとしては
周辺症状という「かたち」でのあらわれかたではあるけれど
抑圧してきた感情にようやく向き合えるようになったというのに
それを薬でもう1度抑圧するのか…という気もします。

そして、この考え方は身体面のリハについても
私に大きな影響をもたらしました。








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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんわ。
私も新聞でこの記事を読みました。
すごい発見と思いました。
でも、speranzaさんがおっしゃるように、バリデーションから見るとやはりどうなんだろうなあと悩むところではあると私も感じます。
最近、傾聴ボランティアで認知症の方とお話したりしていますが、バリデーションの本で読んだように、その方が解決されていない問題と向き合っているのだということを、傾聴を通して実体験しています。
介護者のためかご本人のためかそれとも・・・、複雑な思いになります。
とらん
2009/03/07 23:03
とらんさん、コメントありがとうございます。

もしも、バリデーションを適切に実践できる人が増えたなら、余分なお薬を使う人は減るのではないか…と思います。
周辺症状は、ご本人にとっても辛いものであるので…バリデーションによって「結果的に」周辺症状が改善されるなら、それはご本人にとっても介護者にとってもどちらのためにもなるし、単にマイナスの改善にとどまらずにコミュニケーションが深まる…という意味で双方にとってプラスになると考えています。

「ピンチはチャンス」という言葉が示すように、症状、障がい…といったものは、単なるピンチではなくてチャンスにもなり得る…ピンチという一見すると困りごとだけれどもそれは解決の必要性があるからこそ「困りごと」という「かたち」で表面化したのだとすると…もしも、私たちが適切な手だてを持ってさえいれば表面かしたことによって、解決可能性があらわれたというチャンスでもある…そんなふうにも感じています。

公認の養成コースを卒業したバリデーションワーカーがこれから増えていくことを願っています。
speranza
2009/03/09 10:43
お久しぶりです。
今年もバリデーションセミナーへ後輩たちに行ってもらうのですが、僕は周辺症状を抑えるほうに賛成の立場。お年寄りの時間の流れに、波乱や悲しみや怒りという感情は幸せをもたらさないと考えています。
アリセプトの臨床データは副作用は出現せず、長期間服用を続けるのがベストと書かれていますがカ、薬で感情表出が出て、周辺症状が悪化するのなら明らかな副作用です。
僕の施設では、周辺症状のコントロールにクロルプロマジンを使用することもあります。(3年前に僕が長崎で発表したやつですがデータもあります)
薬剤には副作用があります。その人は感情の表出を望んでいるのか、穏やかな時間の中で暮らすことを望んでいるのか…僕はそれを深く考えられる医療者でありたいと願っています。
銀河旋風児
2009/03/16 22:00
銀河旋風児さん、コメントありがとうございます。

バリデーションワーカーコースでは、バリデーションの基本的な考え方を学ぶことができます。(セミナーでは明確には触れられていません)バリデーションの根本的な考え方は、周辺症状というものは、お年寄りが生きてきたなかで起こったできごとに適応しようとして自分の感情(とりわけ哀しみ、怒り、不安などのネガティブと受け取られがちな感情)を抑圧してきたが、認知機能の低下によってようやく抑圧し続けることが困難になった結果、表面化したものだ…ととらえています。
ですから、表出された感情を否定せずに共感をもって傾聴することで「結果的に」周辺症状は解消されます。

私の拙い経験でも、向精神薬を使用せずに「結果として」周辺症状が解消された例を複数経験しています。
speranza
2009/03/16 23:06
ある医師はADL低下などは副作用ではなくて随伴症状だ…と言っていました。(!)
周辺症状の著明な認知症をもつ方にクスリを使うのはある面からみると薬物抑制、化学抑制ですよね。
身体抑制が禁止されているのに、言葉による抑制やクスリによる行動抑制が問題視されることがなぜ少ないのか私はずっと疑問に思っています。

私は感情に優劣はないと考えています。
ある人が感じる感情は否定できるものではないと考えています。
変化の多い過酷な時代を生き抜いてこられたお年寄りが悲喜こもごもさまざまな体験をしてこられた…それはお年寄りにとっての真実です。

光もあれば影もある。
人間ですから、さまざまな日々の出来事に付随していろいろな感情を抱くのが当たり前だと思います。

自由、尊重…テアカのついた言葉かもしれませんが、現実に実現していくためには、本当に強さも優しさも知識も技術もなければ難しい…そう感じています。
speranza
2009/03/16 23:08

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