『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 立ち上がり100回

<<   作成日時 : 2009/04/12 20:02   >>

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私にはできない。

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ちょっと前に
ある人が脳卒中のリハビリとして
毎日立ち上がりを100回やるように言われてがんばるけれどなかなかできない
…というのをなにかで読みました。

私には、毎日100回も立ち上がりを練習するなんてできません。
(考えただけでウンザリします…苦笑)
そのように指示した人は、自分でできるんだろうか?

なぜ
麻痺もなく、若くて体力もある人ができないことを
麻痺があって、年とって体力が低下している人にやらせようとするのだろう?

立ち上がりは
実は本当に大切な動作で
でも、立ち上がりに限らず
大切なことって実は心身ともに危険も伴うことも多い
だからこそ、大切なんだ…ということがよくよくわかってきました。

私が疑問に思うのは
このようなことをきちんと言語化して伝える療法士がなぜ少ないのだろう
ということです。
経験年数でいえば、私もベテランと呼ばれる年代かもしれませんが
私よりも更に経験を重ねている人はたくさんいるのです。

今、リハビリの現場は圧倒的に若い職員が多くなってきています。
以前と違い、リハビリの対象者の数も増え、リハビリの職域も拡大され
知っていなければならない知識は圧倒的に増えているという現実。

その一方で、根本的に、
「ボタンを押せば願いがかなう」「ああすればこうなる」式の
便利な生活が当たり前の中で日々過ごすことで培われる「生活感覚」「身体感覚」。
「場」への過剰同調ばかり「訓練」されてきているので
「場」の構成因子としての自らや、「場」そのものへの考察が為されにくい
という行動パターン。
こういったものがどんどん強化されている現在の生活様式への自覚の抑圧。

皮肉なことに
リハビリの専門職が増え、職域が拡大し
リハビリを日本に導入した時に願ったことが実現している一方で
Rehabilitationが実践しにくい現実(背景)があるとは…。

そのうえでさらに
Rehabilitationを実現していくにあたっての大きな課題があるのに
そのことについての議論も為されず
前段階としての課題の共有化も為されていないように感じています。
(私の世界が小さくて単に私が知らないだけかもしれません…。
 むしろ、そうであってほしいです…。)





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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
 「立ち上がり100回」の問題は、「訓練の質と量」を考えるうえで重要なテーマだと感じます。
 たとえば、下肢筋力の維持・増強のためには、『いすからの立ち上がりを毎日100回、歩行を3000歩』というように訓練量を重視することがあると聞きます。
 しかし闇雲にこのような訓練を行うと関節を痛めたり、まひした手足のひきつりを強めたりすることが考えられますから、「訓練の質」を考えないと駄目だと思います。
 私たちのような脳卒中後のまひの回復を促進するには、とくに訓練内容の質と量が大切だと思います。脳卒中発症の超急性期は脳の問題だけですが、時間の経過と共に、筋力も低下し始めるからです。だから、判で押したような訓練では駄目だと考えています。
マサおじさん
2009/04/13 12:57
マサおじさん、コメントありがとうございます。

蛇足かもしれませんが…
私がこの記事で書きたかったことは、立ち上がりは実は本当に難しい動作で危険を伴う動作でもあるのに、本当に100回やることが適切なのだろうか…そもそも立ち上がり100回を日課としてこなし続けるということは、明確な目的がなければ若者にだって継続困難なことではないだろうか…というごく普通の素朴な疑問です。

訓練の質と量については
「日本の学校の先生はこどもたちができないところを宿題に出す。おかしいと思いませんか?」というある教育の専門家の言葉が的を射た指摘だと感じています。
speranza
2009/04/13 22:05
 テーマから外れたコメントでした。済みませんでした。
マサおじさん
2009/04/14 07:32
いえいえ、そんな謝られるようなことは為さらないでください。
私が書きたかったのは、リハビリという名で自分でもできないことをやらせている…それってどうなんだろう?という疑問なんです。
困難なことを要求されれば、最初はがんばれたとしても続けるのが辛くなってそのうちやらなくなってしまうと思います。
その「結果だけ」みて「やらないからだ」と言われたら…もしも仮にそんなことがあったとしたら…たまらないだろうな…と思うのです。
speranza
2009/04/14 21:00

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