『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 身体のはたらきは変わる

<<   作成日時 : 2009/06/13 23:11   >>

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変わるけれども時間はかかる。

例えば
ふんばって立ち上がる方法や
身体の前に置かれた箱に両手をついて立ち上がる方法を
長年指導されてきた方が
新しい立ち上がり方法に切り替える時には
脳の中で回路が切り替わるまでの時間がかかります。
(ジル・ボルト・テイラーさんは、見た目は同じでも配線は違うという表現をしています。)

この間を待てるかどうか…
食事介助の記事でも書きましたが
本人に行動変容の意欲があっても
周囲に行動変容を信じ、待つことができない人がいると
本人は、行動変容(脳の回路の切り替え)が進行しているけれども
目に見える変化がない
(脳の回路が完全に切り替わりきらない→意図している方法と違う方法に身体が反応してしまう)
という苦しい時期を乗越えられず
元の回路を使った方法に戻ってしまうということが起こります。
http://yoshiemon.at.webry.info/200509/article_67.html
http://yoshiemon.at.webry.info/200510/article_9.html

そして
もう1つよくあるパターンが
新しい方法を練習中の時は、きちんと介助をしたほうがいいのに
なぜか対象者の方に自力で練習させがちな人が多い…ということです。

新しい回路を脳の中につくる過程において大切なことは
身体のはたらきを変える
…その結果、今までとは違う方法で動作がおこなえるようになる
ということだと考えています。
違う方法が適切に稼働するようになるためには介助が必要です。
このあたりを誤解されている方も多いように感じています。
むしろ、「適切に」介助をしたほうが
絶対的に動作学習は効率的にすすみます。

私は基本的に過剰努力は良くない…と考えています。
努力は絶対に必要です。
具体的に努力をしなくてはできるようにはならないと思います。
けれど、過剰努力では、できるようになったとしても
その時はよくても後になって身体にツケが残ると感じています。
過剰努力の回路によってできるようになった動作は
積み重ねれば積み重ねるほど身体に負担を強いる…と感じています。
ただ、実際の生活場面では、無理してもやらなければならないこともあると思います。
そんな時には次善の策として身体を労ることが大切だと考えています。
(ジル・ボルト・テイラーさんは別の意味で
 回路形成の段階での睡眠の重要性をとても強調されています。)

でも、できれば、過剰でない努力の方法を
回路形成のために、対象者と療法士が恊働しておこなえるように
その方法論を療法士が具体的に提示することが必要だと思います。
それは、「立ち上がりを100回やる」ということでは全然なくて
http://yoshiemon.at.webry.info/200904/article_8.html
立ち上がり…という「回路」が適切に機能していないのに
筋力強化をしても回路が機能していないのだから
立ち上がりたくても立ち上がれないのではないか
この段階ではまず回路形成が先ではないか
どうしたら立ち上がれるようになるか
どうしたらより巧みに立ち上がれるようになるか
そのためには
立ち上がるときには、ここに気をつけておこなう
立ち上がるときには、この動きの感覚に集中する
といった具体的な提示が必要だと思います。

「日本の学校の先生はこどもたちができないところを宿題に出す。
おかしいと思いませんか?」
ある教育の専門家の言葉です。
そのとおりだと思います。











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