『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 「主体性をひきだすリハビリテーション 教科書をぬりかえた人々」

<<   作成日時 : 2009/07/12 23:07   >>

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前の記事ではサラッとしか書かなかったので…追記です。

http://www.jmedj.co.jp/detail.jsp?goods_id=1724
この本は、まず医療保健福祉に携わる人には読んでほしい本です。
そして、当事者の方、ご家族の方にも読んでほしい本です。

発症後10年経ってから感覚障害が改善した方
医師の予測を超えて公共交通機関を利用できるようになった方
旅行がきっかけとなって改善した方
著者の妻で看護師で失語症も発症したけれど回復した方など
21名もの方ご本人とご家族へのインタビューから成り立っています。
その多くに発症時のCTやご本人の写真も掲載されています。

そこにさりげなく記載されているのですが
当初こんなに良くならないと告げたけれど予想外に良くなられたことに対して
著者はその方に謝った…と書かれている箇所がありました。
こんな医師もいるんだ…ということに率直に驚きました。
だからこそ、こんなインタビューも成り立ったんだ…と思いました。

この本は三部構成になっています。
一部は、後のインタビューで登場する方々が罹患した病気と症状について、自助グループでの活動などに関する概説
二部は、21名の方へのインタビュー
三部は、インタビューを終えての著者の考えがまとめられています。
ここにも含蓄のある言葉がたくさん書かれています。

たとえば…高次脳機能障害をもつ方に対して
高次脳機能障害のある方は、日常生活はそれなりにご自身で為さっている方でも
発症後3年から5年くらいの間は記憶が定かでないことが多い。
中〜重度の高次脳機能障害のある方の生活リズムの確立などは障害の重さだけでなく、全体の状況を把握するのに数年かかるという認識が必要なのではないかと思います。

また、いわゆる維持期…という言葉に対して
当初の予想を超える改善をした方がたくさんおられることをふまえて
維持期という言葉は維持が目標となるという誤解を受けるから展開期という言葉を提案しています。
(p.323〜p.324)

著者がなぜこのような本を出版しようとしたのか
21名の方がなぜ著者の問いかけに答えたのか

きっと
私たちのまわりには
本には載らなくても似たような体験をされている方々がたくさんおられるのではないでしょうか。
今、希望の灯を抱き続けることに困難を感じておられる方もいらっしゃるかもしれません。
目の前の方に対して教科書的な答えを言うことに抵抗感を感じる療法士もいることと思います。

そのような方たちにとって
この本が新しい風となって
灯が一層明るくなるのではないでしょうか

この本がたくさんの人に読まれることを願います。










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