『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS もののけ姫

<<   作成日時 : 2009/09/27 10:51   >>

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間接的には書いていたけど直接記事に書いていなかったなんて…!

自分でも意外に思いました。
久しぶりに「もののけ姫」を観ました。

この映画は「アシタカせっ記」っていうタイトルも考えられたくらいだから
(「せっ」という字は耳3つ…人の耳から耳へ伝えつがれた物語という意味の宮崎監督の造語)
アシタカが中心となっている物語…というか
アシタカは意図した訳じゃないけれど
アシタカに出会ったことで
それぞれの背景を背負った人や、もののけがほんのちょっとずつ変わっていく…
(それは、前に踏み出すのではなくて半歩下がる=半歩受入れる…というような姿勢)
アシタカは、作中よく使うように「ともに」という考え方が身に染みて備わっているのだと思う。
どんな苦難にあってもその考え方がブレることはない。
だから「普通」の人にしてみたら
アシタカは「どっち」の味方なのか、「何者」なのかわからない…
アシタカは「誰」の味方にもならない。

それは村を出る時に髷を切った時に
どこの所属でもない、自分自身として生きる
覚悟を決めたのだと思う
逡巡することなく…
なんて潔い
同じ村のカヤも潔い娘として描かれている
自分が盾となって年下の娘を守ろうとしてたたり神に向き合う
娘たちに突進するたたり神に
それまで鎮まるように諌め村から遠ざけようとしていたアシタカは
逡巡することなく矢を射る
それはまさしく森が象徴する自然の生き物としてのありかたなのだろう

村では将来の長として大切に育てられ
何事もなければ村の人々を守るために生きていただろうアシタカ
村から出る…ということがアシタカを
1つの村の長としてではなく
もっと自由なもっと大きな眼でものごとを見定めることを余儀なくさせる
自由…といえば聞こえがいいけれど
依って立つものを持たずに自分自身であること
それが、どんなに困難でどんなに孤独なことか…

アシタカはタタラ場で暮らすだろう
変わらずサンにも会いにゆくだろう
けれど、
タタラ場の人間として暮らすわけでも
山の奥にひっそりと生きるだろうかつての森のいきものとして生きるわけでもない

「曇りなき眼で見定め決める」

その実践は
たいてい「どこか」の人の眼には
ブザマなこととしか映らない…
だから、古来からずっと映画や小説などで
本当の英雄の地道な実践は描かれずに
(だってそんなの…ね?)
決意までしか描かれないのだと思う。

乙事主様に
「だんだん小さくバカになっていく」
と強烈に言わしめたこの現実
小賢しくならなければ生き残れない…
そんなふうに「扱われた」「自然性」は時に本来の姿を現す
イノシシの大群に象徴された「自然性」の脅威

自然の叡智を畏れることなく
人間が自然をコントロールしようとして
結果、自然の脅威になすすべもなくひれ伏す
…そんなことを幾度繰り返してきたのだろう

人間だって自然界に生きる1つのいきものに過ぎないのに…

人間が
外なる自然を利用するものとして大地を自らから切り離す
コントロール可能なものとして内なる自然から自らを切り離す

それこそ、幻想…。

アシタカがもう村には戻れないように
私たちも過去に戻ることはできない
アシタカが「はざま」で「ともに」生きることを潔く決意したように
私たちも「過去の生き方」と「新しい生き方」のはざまで生きればいいのだと…
そう思って生きていればいいのだと思う

アシタカのおこないが
耳から耳へと伝えつがれたものであるならば
おそらく宮崎監督が
真実というものは「かたち」には残らないと考えているだろうことと
(だって、「かたち」は「はたらき」が目にみえるものとしてあらわれているものなのだから
 本当の「はたらき」は、見ようとしても見えない
 まして、見ようとしなければ見えるわけがないもの…でしょう?)
そのおこないが
本当に共同の利益を損なわない…
言ってみれば、
7世代後の人々と環境の幸福を念頭に置いてのものであったろうことをあらわしているのだと思う。

依って立つものは
自らの曇りなき眼

内なる自然と
外なる自然と
切り離されてさえいなければ
孤独ではあっても誇り高く生きていけるのだろうと思う。

サン…もののけ姫のように










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