『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

アクセスカウンタ

zoom RSS 足音がしないで歩けるのは歩き方が上達した証拠

<<   作成日時 : 2009/10/30 00:01   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 8 / トラックバック 0 / コメント 0

足音を聞くだけで誰が歩いているのかかわかります。

ところが
脳卒中発症から何年も経った方でも
足音をたてて歩いていた方が
身体の使い方が良くなってくると
足音がしないで歩けるようになるものです。

これは
痙性麻痺といってお身体が硬くなってしまう状態の方でも
失調といってお身体の筋肉のはたらきのバランスのコントロールが難しい状態の方でも
できるようになってきます。

お身体が硬くなってしまうような場合には
お身体が柔らかくなり
パワーを使って無理にお身体を動かさなくてもすむようになると
足音が小さく、ほとんどしなくなって歩けるようになります。
(このことからも、維持期、慢性期といわれる方に対しての
 たとえ非麻痺側であったとしても筋力強化が適切でないということが
 側面的に支持されると考えています)

お身体がご自身の意図とは別に勝手にふるえてしまうような場合には
ゆっくりとした動きができるようになってくると
足音がしないで歩けるようになったり
手の動作ができるようになってきます。

このような
動きの質の向上というのは
今までできなかった○○ができるようになった
という量的な向上とは違って
あまり目立たないので
きちんと観察していない人には(時にはご本人でさえも)
「できかた」「動きの質」が良くなった
という風には、なかなか認識してもらえません。

ですが、
身体のはたらきが伴わないままで
量的向上を求めるようなリハビリを押し進めていくと
おどかすわけではありませんが、お身体に無理が生じてしまいます。
それはまず、痛みや硬さ、お身体の非対称といったかたちであらわれます。
(このような状態は修正すべきマイナス点などでは決してなくて、
 どうにかして!という身体からのサインなのです)
このサインがあらわれた段階で適切に対応せずに
動作ができるようになって良かったということだけで満足してしまうと
一時的にできるようになっても
後になって、痛みや硬さやアンバランスのせいで
動作が不安的になり、いろいろなことを行いにくくなり
(このような更なるサインが出ても見過ごしてしまうと)
結果として、転倒や能力低下…できていたことができなくなってしまう…を引き起こしてしまうのです。
(筋力強化はこのような悪循環を加速させてしまいます)

質の向上…身体のはたらきの向上を積み重ねていくと
結果として量的向上にむすびついてきます。
そして、それはお身体に負担がかからないものです。

足音が小さくなった、足音がしなくて歩けるようになった
…というのは、とても大きな向上です。
もしも、そのようなケースに遭遇したら
その方にきちんと現実を伝え、その方の努力を褒めていただきたいと思います。

リハ室でリハビリをしていると
足音だけで、Aさんが来られたな、Bさんが来られたな…というのがわかります。
ところが、「こんにちは!」という声が聞こえるまで来室されたことに気がつかなかったりすると
気がつかずにすみません…と思う気持ちと同時に
気がつかないくらいに歩き方が上達された…ということを
私もすごくうれしく思います。

このようなことは、現実に
発症から5年、8年、10年、30年近く経った方にも起こっていることです。











テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 8
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
ナイス

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
足音がしないで歩けるのは歩き方が上達した証拠 『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる