『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 脳卒中後遺症をもつ方のリハビリ体制の現状…本人・家族にできること

<<   作成日時 : 2009/11/02 21:13   >>

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まずは、前の記事を参考に担当療法士に自主トレの設定を依頼してください。

その時に大切なことは
この課題をやるのは何のためか
ということをご自身の中でも明確にしてください。

とにかく歩けるようになりたい
とにかく手が動くようになりたい

そうおっしゃる方はとても多いのですが
それではよくなるのは難しいケースも多いのです。

栗本慎一郎さんのおっしゃるように
「練習したことはできるようになる」のだとしたら
練習ができるようになるためには具体化することが必須なのです。

歩けるようになりたい…とはいっても
歩けるようになる…というイメージは実は人によってさまざまです。

たとえば
トイレまではどんな歩き方でもいいからとにかく自分1人で歩けるようになりたい
装具を使わずに歩けるようになりたい
杖をついてもいいから外出できて買い物ができるようになりたい
…このようにさまざまな「歩けるようになる」というイメージがあります。
もちろん全部そうだと言いたいかもしれません。
でもいっぺんに全部ができるようにはなりません。
まず、今、切実に願うことは何なのでしょう?
(1つの目標で我慢しろ…などと言っているのではありません。
 1つずつ1つずつできるようになっていくのです。)

もちろん、そういうことができるようになるための下位目標…小さな成功、というのもあります。
この小さな成功というのがとても大切です。
小さな成功を侮らずに、しっかりと、できるようになったこととして
「これができた」と認識していただきたいと思います。
決して、こんなことぐらいできたってしようがない…
まだまだちっとも良くなっていない…などとは決して思わないでください。
そのような認識は回復に対して百害あって一利なしです。

詳しいことは、「小さな成功」という記事に書いてありますのでご参照ください。
http://yoshiemon.at.webry.info/200910/article_23.html

目標を明確にしたら
(目標の難易度や下位目標については担当療法士によくご相談ください)
その目標を達成するための自主トレーニングを
どこに気をつけてどんな風におこなうのか
望ましい動きは何で望ましくない動きはどんな動きなのか
望ましくない動きになってしまった時にはどう対処したらよいのか
しっかりと担当療法士に確認してください。

反復トレーニングが大事とはいっても
ただ歩くだけ…というような漫然としたトレーニングでは
何百回やってもよくなりません。
回数は大事ですが、ただやるだけなら無意味です。
おどかすわけではありませんが
場合によっては逆効果にもなってしまいます。
ポイントを押さえたうえで回数を重ねることが重要なのです。

(それから、後の記事で説明しますが
 ここでいう回数とは
 決して連続100回などと1度にたくさんの回数をおこなうことではありません。
 このようなやりかたはかえって逆効果になってしまいます。
 1度にやる回数は少し、でも頻回におこなう…といったやりかたのほうがずっと効果的です)

もしも担当療法士が抽象的な曖昧な説明しかしてくれなかったら
その場で、こうこうこうやるんですか?ここはどうやったらいいんでしょう?
と「具体的」に確認したり
または、後日に、
やってみようと思ったんだけどここがどうなるのかよくわからなかった…という風にして
「具体的」に質問してみてください。

いざやろうとしても
「具体的」なことがわからなければ、やりようがないものです。

前の記事でも強調しましたが、大切なことは「具体的」であること…なのです。
そして、そのポイントは人により、同じ人でも状態によって変わってきます。
ですから、「?」と思ったことは遠慮せずに担当療法士に確認してみてください。

もしも
担当療法士にお願いしても自主トレを設定してくれなかったり
曖昧な説明しかしてくれなかったとしたら
OTに頼んでもダメならPTに
(OTだけしていてPTはしていない…というケースはなくはないでしょうが少ないはず)
PTに頼んでもダメならOTに
それでもダメなら担当者が休みで不在の時に
替わりに担当してくれた療法士に相談してみるのはいかがでしょうか?

それでもダメなら…という人のために
このウェブログでどこまでできるかわかりませんが
ご本人ご家族にできる自主トレをいくつか提案してみます。











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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 この記事を読んで、リハビリは療法士がしてくれる訓練だと思っている患者や家族も、担当療法士に自主訓練を聞いたりお願いしたりする気持ちが起きれば幸いです。
 本人や家族にできる自主トレを期待しています。
マサおじさん
2009/11/03 14:29
マサおじさん、コメントありがとうございます。

脳卒中になったらリハビリをしなくちゃいけない…ということは今や多くの方がご存知だとは思います。
けれど「脳卒中のリハビリ=手足を動かす、歩く練習をする」というような認識にとどまっていて、何故、リハビリをするのか…という1番根本のところの理解ができていない(説明を受けていない?)方が圧倒的に多いように感じています。

「脳卒中のリハビリ=脳の代替回路の再建」という1番の根幹のところをまずご理解いただきたいと思います。
サービス提供側は、そのことを明確に伝えていただきたいと思います。

自主訓練が活用されて、より効果的なリハ、そして真の意味でのRehabilitationが現実化しますように…と願ってやみません。そのために今私ができることは何だろう?ということを模索しています。
speranza
2009/11/03 20:24

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