ある日突然転ぶわけじゃないのと同じように…。 転倒するには それなりの理由があります。 バランスが悪い、ふんばれない…と言った理由が。 昨日までまったく何でもなかった方が 今日になって突然に身体のバランスが悪くなったり、ふんばれなくなるわけではありません。 杖なしで歩けている方でも 片足立ちが全然できない方って、たくさんいます。 1秒立てない方って多いんですよ。 1秒…というと足をもちあげることができるかどうか、という時間です。 (それでも歩けている…ということはスゴイことだと思います。 同時にこのような時期にこそ、転倒予防のための対策が必要でまた可能な時期だと思います) それと同じように 昨日までまったく何でもなかった方が 今日になって突然認知症になるわけがないと思います。 ほんとうは 病気と病気でないことの「境目」ってあるようでない。 この社会では 医師に診断された日から病気が始まることになっているけれど 医師に診断されようがされまいが 転倒予備状態の時はあり 認知症予備状態の時はあり そう考えると、 病気って何でしょう? 障害って何でしょう? もっと考えると 本来、連続性のある「状態像」に対してのリハビリって何でしょう? 連続性がある…ということは プラスとマイナスが表裏一体となっているということと 状態像が変動している ということだと思います。 現実はそうなのに 養成過程において、考え方の枠組みの1つとして提示された枠組みに 「固定」して考えるから、現実とズレちゃうんじゃないのかなぁ 心も身体も 環境に適応している 「常に」能力を発揮している 残存能力の発揮、残存機能の維持 とかって、決まり文句のように言うでしょう? こういう言葉じたいがおかしいんだと思います。 こんなこと言うと カゲキに聞こえてしまうとは思いますが 普通に考えればおわかりいただけると思います。 だって 生きている以上 「常に」能力を発揮しているんですもの。 寝たきりで全介助の方でも 環境に適応して 学習をしている 異常な環境では異常な反応が正常だ そういう言葉がありますが この言葉は過去の言葉ではないと感じています。 常識と言われているほとんどの人が使っている枠組みとは 違う枠組みを使ってみると 同じ現実でも違う見え方をしてきます。 そんなことをちょっと書いてみようと思いました。 |
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