『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 実習は体験学習が大切

<<   作成日時 : 2010/03/01 22:52   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 5 / トラックバック 0 / コメント 2

PDCAサイクルの能動的体験ができることを重要視しています。

私が実習において「教える」のは
知識と実体のむすびつけ
評価過程の考え方…です。

それ以外は学生に任せます。
意図的な試行錯誤をするように促します。

たとえば
脳卒中片麻痺の方の肩の亜脱臼という知識は学校で教わっても
亜脱臼という状態像は触ったことも見たこともないので触わる体験をしてもらいます。

痙性という言葉を知っていても
実際に感じたことはないんだから感じてもらう体験をしてもらいます。

知識と実体のむすびつけは
機会がなければおこなわれないので
その機会はきちんと提供します。

検査手技の正確性とか自分の治療手技の説明とか、
そこを教えるのが重要だとは考えていません。
(質問されればちゃんと答えます。
 でも自分でどこが曖昧なのか自覚しないかぎり修正できない。
 そもそも、ROMなんて固定した状態ではないし…)
もし、結果結果が大幅に現実と違っていれば
評価結果の統合の段階で齟齬が明確になりますから
その段階で指摘します。
(学生が成功しようが失敗しようが体験に付き添っていきます。
 そしてその体験から学ぶことを促したり指導したりします。)

実習という体験学習の場では
知識と実体との結びつけや
PDCAサイクルの実践
指導者の指導下という安全な場において
意図的な試行錯誤が具体的に実践できる…ということが重要だと考えています。

そして
その場において、良くも悪くも自己の特性を明確に自覚するということも。

対人援助というのは
人が人に為す技なのだから
相手の能力と困難と特性を把握できるだけでなくて
自己の能力と困難と特性を把握できるということも同じくらい重要です。

ものごとは関係性の中で起こる
前提や背景を抜きにして結果だけを語ることはできない

どのように技を為すのか
…という過程において
技そのものの探求だけでなく
技の扱い方という問題が問われないはずがない

技を能動的にしか求められなかった時代には
技の習得ということは同時に扱い方をも習得することでもあった
けれど、今は、たくさんの知識や情報にコンタクトすることがとても容易な時代になった。
扱い方抜きで知識を得ることが可能な時代になった
「知る」ということと「わかる」ということと「できる」ということは
全然違うことだけれど
その区別が希薄になってしまった

そんな時代だからこそ
実習というのは、貴重な場なのだと思う

にもかかわらず
実習という場においてさえも
単なる知識と技術の提示が学生におこなわれることになれば
対象者に役立つ知識と技術の提供ができる専門家
…ではなくて、
専門の知識と技術を有する専門家
…の養成をしているだけになってしまうと思う
(より実践的な知識という意味では更に悪いとすら思います)

私が小学生の時に
実習に来た先生が朝礼の挨拶で
「みんなと友達みたいに仲良くなりたい」って言っていて
何を言ってるんだろう?と思ったことを覚えています。
(可愛くない子どもですねぇ…苦笑)

指導者が学生と良い関係を作ろうと心がけるのは
学生が主体的に実習に取り組めるためであって目的ではない

現在の居心地の良さばかりを優先していると
今は良いかもしれないけれど
それで本当に良いのかな…?
まわりまわって将来の自分たちの首をしめることになるのに…
そう思うことがよくあります。
だって
現在の学生が将来の自分達の担当の療法士なり看護師なり介護職になるのですから














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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 先日、基礎U実習が終わったばかりの看護学生1年生です。とても貴重なご意見、今後の参考にさせていただきます。初めての看護過程の展開に戸惑うことばかりでした。次は自分の課題を克服して臨みたいと思います。
ぽこちゃん
2010/03/11 21:47
ぽこちゃんさん、コメントありがとうございます。

私が学生によく言うのは
「学生なんだからできなくて当たり前。できない、わからないからこそ実習に来ているんだから意図的な試行錯誤に挑戦しようね」ということです。

実習の本質を指導者が明確に言語化することができれば、学生も本質にそって実習することができやすくなるのではないか…と感じています。

看護学生の実習も大変だと聞きますが、将来、患者さんの力になれる看護師めざしてがんばってください!
speranza
2010/03/11 23:23

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