『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 認知症状をもつ方への対応

<<   作成日時 : 2010/08/07 20:29   >>

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「どうしたらいいんだろう?」「どう対応したらいいのか話し合おう」

こういうセリフを聞いたことのない人は、まずいないと思います。

でも…

「その時に何が起こっていたのかふりかえってみよう」
という声って、なかなか聞いたことがありません。

冒頭のセリフは
認知症をもつ方を
「改善すべき」「修正すべき」「問題行動を起こす」「困った人」
というスタッフ側の捉え方が
まず前提として、しかも、暗黙の共通認識として
強固に存在しているのだという現実をこそ確認しあうことが優先だと思います。

これだけ、ICFだの、パーソンセンタードケアだのが
叫ばれているにもかかわらず
なぜ
自分たちの関わりを見直そう
という風潮にならないのかが本当に不思議です。

その時、その場の、その関係性の中で「問題」は起こります。

そのような状況が
認知症をもつ方の「なにか」にひっかかって起こる場合もあれば
もっと普通に、社会人として、1人の人間と人間とのやりとりにおいて
不適切なできごとがきっかけになる場合だって
決して少なくありません。

そのような「状況」の洗い直しをせずに
認知症をもつ方の「問題点」として「対応」を考える
…というような行為は
「援助」ではなくて「control支配」と言われてもしかたないのではないでしょうか。

むしろ、まず、状況をよくふりかえってみて
いったい何が起きていたのか…ということと
認知症をもつ方の能力と困難の把握ができていれば
どう「したら」よかったのか
ということが自ずから浮かび上がってくると思います。

つまり
「どうしよう」ではなくて
「どうしたらよかったのか」と考えることで
ひとつずつ、少しずつ
状況の渦中にいながらも、何が起こっているのかの
把握をできるようになっていくのだと考えています。

どう対応したらよいのか…という、マニュアルありきの対応は
認知症をもつ方にとってのプラスにならないことはもちろんですが
援助する側にとっても
感受性や思考能力を発揮する機会を奪ってしまうという意味でも
大きなマイナスになってしまうと思います。











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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
身内にそう言う症状の者がいないので軽々しくは言えませんが、「仕事だから」と割り切ることと、「患者だから(自分では出来ないのだから)」仕方ないと割り切ること。
その両者のぶつかり合い、葛藤。考え方のメリット、デメリット。人としての受容と拒絶 ・・・ 難しそうですが、先ずは受け入れることが大事かなと。
td
2010/08/07 23:29
tdさん、コメントありがとうございます。

私が声を大にして言いたいのは
認知症をもつ方の「不適切行動」として現れるものは、その方自身の障がいとして現れるものもあるけれど、心理的物理的環境としての私たちの対応の不適切さに「適応して」の現れであることも決して少なくないということです。

「誤った環境には誤った対応が適切である」…ちょっと表現が違った気がしますが、そのような言葉があったと思います。
speranza
2010/08/08 08:39
思い出しました。

「異常な環境には異常な反応が正常だ」でした。
speranza
2010/08/13 22:25

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