『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

アクセスカウンタ

zoom RSS 知ることは変わること

<<   作成日時 : 2010/08/08 08:22   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0

asahi.comより

「記憶がウソをつく! [著]養老孟司・古舘伊知郎」
http://book.asahi.com/shinsho/TKY201008020167.html


何かを知って意識や価値観が変わることで人生は先へと進む。
だが、今の人は知ること、学ぶことは情報を集めてただ処理することだと思っているという。
知識に対して自分はどう考えるかという内面の問いかけが一切なくて、自分の中に何も残らない。




ほんと、その通りだと感じています。

不思議なのは
本を読んでる対人援助職って本当に少ないということです。

たぶん、今の人たちは、圧倒的に本が読めなくなってきてると思う。

専門家と呼ばれながらも
その分野に関する先達の本をきちんと読んでいる人
その分野での当事者の本をきちんと読んでいる人
って、本当に少ない
(本そのものを読んでない人だって少なくない)

むしろ、当事者やご家族のほうが必死になってるからちゃんと読んでるのに
専門家と呼ばれる人が、そういう本の存在を知らない…という現実

それから、ものの見方や考え方という意味で
哲学を学ぶということも、真摯に仕事をしていれば必ず浮かび上がってくることだと思う

なんでこんなに少ないんだろう…?
ほんとに不思議です。

話してておもしろいな…って感じる人は
ちゃんといろいろな本を読んでる
直接、そんな話をしてなくても
自然とにじみ出てくる

「知る」ということがネットなどの普及もあってカンタンに入手できるようになったけれど
「知」を血肉化できない
「知ってる」から言葉としては、いろいろなことを言えるけれど
その「知」をもとに現実に対処できない
知ってるだけでわかっていないから…
だから、経験が経験として積み重なっていかない
3年も経験すると、とりあえずのことはできるし言えるようになるから
逆にもうわからないと言えずに自己防衛に走ってしまう

それに輪をかけるのが「EBM」という言葉。

知識を現実にあてはめるのではなくて
現実をよりよくしていくために知識を活用する
…んだと思うのですが。

かつて、老健という施設ができた時に
これからプロとアマの垣根がどんどん低くなってくる…と感じましたが
今、まさにそうなっていると思う
これからどんどんその方向へ進むと思う

いろんな情報にいろいろな人たちがアクセスしやすくなって
情報の海の中で問われるのは真贋の区別をつける眼だと思う

リハの常識を鵜呑みにしているだけで
真贋の眼をもつ必要性を切実に感じることもないのでしょうか…

知ることは変わること
学ぶことは変わること

それが科学の本質だと思う

科学=不変の真理なんかではないことは、歴史が実証しています

いろいろな講演や研修の場でのお話や
職場でのOJTや
そしてこのウェブログでもいろいろなことを書いていますが
もしも誰かの胸に響いて
ちょっとでも立ち止まってもらえるようなきっかけになればうれしい。

今、あちこちで
状況を変えれば現実が変わるというような訴えや対応が為されているようですが
私に言わせれば、そんなことしたって現実は変わらない
現実をつくっているのは、紛れもない私たち自身なのだから
私たち自身のありようを変えなければ現実は変わらない
状況を変えるのは、本来、私たち自身のありようを変えるきっかけにすぎない

それが
大きく言えば、昨年からの政権交代で明らかになったことだと思うし
小さく言えば、身近なところでいろんなかたちで明らかになっていることだと思う

でも、多くの人は変わるのがイヤなんだよね
とりわけ、対人援助職の人は実はそうなんだと思う
だからこそ、人を変えようとする…変わることの援助ではなくて












テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
ガッツ(がんばれ!)

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
知ることは変わること 『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる