『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 怒りっぽいおばあちゃん

<<   作成日時 : 2010/09/04 21:14   >>

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キツい口調ですぐ怒鳴る方がいました。




ある日の会話



「○○の薬、持ってきて!」

(はい、お食事の時に○○の薬、お持ちします)

「誰の薬!!」(怒った顔で)

「…!…」

(…?…)

「私のだ…!(大爆笑)」



そのお顔がすごく柔らかなお顔での大笑いだったので

(Aさん、○○の薬、誰のでしたっけ?)

「…(しっかりと私の顔をみつめてから)…私の!(大爆笑)」



それを何回か繰り返し
2人で大笑いしていました(笑)



ここで大切なことは
Aさんは空気がよめてスゴい…などということではなくて
(実際に、そういう言い方をしたOTもいて私は驚きましたが)
楽しい時間をともに過ごせた
…ということだけでもなくて
怒りっぽいAさんがこんなにも大笑いするんだ
…ということだけでもなくて
このことから、Aさんの能力がいっぱいわかる…ということなんです。

直前の体験を覚えていられる
感情の交流ができる
言葉を理解することができる
言葉が伝える意図を理解することができる
自分の意図を言葉にのせて言葉にすることができる
楽しむために言葉を使いその結果としての体験を楽しめる
(過去の体験の想起と未来の体験の予測ができ、結びつけるために現在を活かす)
人と会話で楽しむことが好き

こういう能力が総体として顕われたのが
上記の体験…なんです。

ここからわかった個々の能力を
どのようにしたら
Aさんにとって良い面を良い方向で活用できるように発揮していただけるのか
…そういうことを考えるのが
本来の作業療法士の仕事なんです。

怒りっぽいAさんをどうしたら怒らないようにさせられるか
…ではなくて
怒りっぽいという「かたち」であらわれているAさんの能力を見いだす
Aさんの能力を良い方向で発揮できるように援助する
その現実としての体験がActivityなんです。

そして
どういう対応をしたらAさんにとっては望ましいのか
どういう対応がAさんにとっては望ましくないのか
だんだんとより具体的になっていく、より焦点化されていく
…そういうことがケアの個別対応ということではないでしょうか。

ケアの世界で「個別対応」というと、
どうも1人1人に特別に関わる時間を設けたり
1人1人の希望をかなえることのように思われているようで
そのことに対して、ものすっごい違和感を抱いています。

もっと大切なことが疎かにされているから
単に表面的なことしか見えないし
その表面的なことにこだわってしまうように感じられてなりません。













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