『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 幼稚なデイ、塗り絵

<<   作成日時 : 2010/12/02 21:28   >>

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今日の朝日新聞の夕刊に

「デイサービス 尊厳求めて」
ひととき「父の塗り絵に胸痛む」に反響
という記事が掲載されていました。

デイで幼稚な課題をさせられた…
大きなキノコが2つあるだけの下絵
「折り紙をしました。大変よくできました。」という記載
ご本人も幼稚園児のようだ…と傷つき
ご家族も憤りを感じ…

読んでいて私も腹立たしくなりました。

いまだに
幼稚な課題を提示するリハやケアの職員が多いということを
よくよく知っているからです。

とりわけ、塗り絵はお年寄りのリハやケアの場面で
非常によく使われる課題のひとつです。

けれど
なぜ、目の前のAさんに塗り絵を提供するのか
…という必然性について
きちんと説明できる人は決して多くはありません。
(こんなことを断言できてしまうということは哀しいことですが…)

以前の記事にも書きましたが…
「Activity「塗り絵」のちょっとひと工夫」
http://yoshiemon.at.webry.info/201008/article_11.html
「認知症についての知識 その3」
http://yoshiemon.at.webry.info/200510/article_1.html
(こちらの記事は、5年も前に書いたものですが…)

あまりにも「安易に塗り絵をさせている」という現状があると思います。

このことについて
リハやケアに携わる人たちは猛省すべきだと思います。
そして
とりわけ、作業療法士は自らの責任についてもっときちんと考えるべきです。

作業療法士の手段は
文字通り「作業」なのですから
本来、目の前にいるAさんの能力と困難と特性をきちんと把握して
適切な作業を選択、提示することができるはずです。

ところが、現実には、
きちんとした「みたて」をせずに
まず、塗り絵ありき…という提供のしかたのほうが多いのではないかと
勘ぐってしまいます。

おそらく
そのような人たちは
「みたて」ということの意味がわかっていないのだと思います。
(たとえ、さまざまな検査方法を知っていたとしても…)

どうみたてたらいいのか
どんな作業をどんな風に提示したらいいのか
複数の場で講演する機会をいただいたので
1人でも多くの人に
具体的に現実的に考えるきっかけを提示できるようにお話しようという
決意をあらためて強くしました。

本来だったらしなくてすむ
こんな哀しい情けない思いをするような人が
1人でも少なくなりますように…










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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
私どものご入居者さまの間では、塗り絵ブームです。

塗り絵なんてとバカにしていた方も、はまってしまってます。決して強制などしておりません。
最初見た時は、結構はみ出したり色合いが「あれっ」という方も、みるみる上手になっていくのが分かります。
ご家族も完成楽しみにしておられる方もいらっしゃいます。ご自分専用の色鉛筆頼んでくる方もおられます。
だんだん難しくなってきており、スタッフもネタ探しに苦労しているようです。個人個人好みがむずかしいものです。

仲が悪かった人が、それでコミュニケーションとっていることも見受けられます。毎日楽しんで皆で見せあいながらやってます。

その記事自体読んでおりませんが、塗り絵もバカにしたものではないと思いますよ。そのデイサービスが、ご本人とご家族との視点にたてていなかったのかなと思いました。

まさ
2010/12/05 20:08
まささん、こんばんは。
初めまして。
コメントありがとうございます。

私の答えは、次の記事に書きましたので読んでくださったらうれしく思います。
speranza
2010/12/05 21:11

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