『 Buon Giorno!』 作業療法士Sより…

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zoom RSS 作られた拘縮、作られたBPSD

<<   作成日時 : 2010/12/07 21:05   >>

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現実に起こっていることだと感じています。

だからこそ、細心の注意をはらって対応しなければいけないと思う…。

久しぶりにROM訓練のことを書きますが
脳卒中後遺症のある方に「常識として」ROM訓練をするでしょう?
けれど、ベースに痙性があるのだから
その痙性をコントロールせずに
「見た目だけ」「他動的に」筋肉を「外力で」伸ばしたら、どうなるでしょう?

「痛いっ」

当然です。
でも…たいていの療法士は
「痛くてもやらないと硬くなっちゃいますよ」とか
「もう少しだけ」とか
言いつつ伸ばし続けます。

そうすると身体は身体を守るために
身体の中心に近いほうの筋肉を縮めようとします。
つまり、肘とか膝とか足首とかは伸ばされても
肩や腰の筋肉は縮んでしまうのです。

身体は常に身体を守っている
身体は常に総体としてはたらいている

今のリハビリの理論の多くは西洋科学をベースとしていますから
身体を個々のパーツに分けて組み立てていけば全身になると考えられています。
(言葉では言わないけれど言ってることはそういうことです)
けれど、身体は常に総体として同時並行的にはたらいています。

今、あなたが右手を挙げれば
はたらいた筋肉は右の肩や腕の筋だけではなくて
全身の筋肉がはたらきかたが変わったのです。
見た目の動きはみられなくても。

また
「歩くときには良いほうの足の動きに気をつける」
http://yoshiemon.at.webry.info/200812/article_2.html
6回のシリーズ記事がありますので
そちらをご確認いただきたいと思います。

このシリーズ記事の要点だけかいつまんで書くと
「なぜ麻痺側の足関節は背屈するのに
非麻痺側の足関節は背屈せずに歩いているのか?」
もしも、身体が個々のパーツだけの機能で完結しているなら
なぜ、こんなことが起こるのか?
そして、なぜ、誰もこの非麻痺側の状況をとりあげないのか?

いかに要素還元論に洗脳されて現実をみている人が少ないのか
…ということではないでしょうか。

個々のパーツのROM訓練だけやっていても
効果がないどころか
そのために、今は見た目なんともなくても将来拘縮が作られてしまった
そういう怖れが非常に高いのではないかと危惧しています。

そして、同じようなことは認知症のBPSDのある方への対応でも起こっていると感じています。

その方の能力と困難をみきわめずに
対応の工夫をせずに
通り一遍の声かけしかしないから
(なかには、声もかけずに
 そして、表現は真逆でも中身は同じという意味で、慇懃無礼な言葉使いをしたり)
だから、認知症のある方は理解できずに
困惑したり、驚いたり、恐かったりしたことを
大声や身体で抵抗したりするしかないのではないでしょうか。

私はここで単にそのような行為を非難したいのではなくて
もしも、拘縮やBPSDのうち、「作られた」ものがあるとしたら
それは、気をつければならなくてすんだ…あるいは、減らすことができる
そういう可能性があるということを意味するのだから
みんなで気をつけましょうよ…ということが言いたいのです。

モノゴトは、相互関係の中で起こる

それは、縦軸にも横軸にも相互関係の中で起こる

そう感じています。












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